雨のち いずれ晴れ

ホントは寂しがりやのシングルファザーが叫ぶ! 誰かに届け!誰かに響け!!

子供から「なんで勉強しなきゃいけないの?」と質問されたらどう答える?

僕には現在21歳(22歳の学年)の長男と高校三年生の長女がいます。

長男はすでに社会人になったので、まずは一安心。

問題は長女です。保育士になりたいそうです。母親と同じ職業。

父親としては大賛成です。ってか、賛成も何も、本人になりたい職業があるということ、目標があるということ自体、とても素晴らしいことですよね。

 

長女にいたっては、すでに小学校のころから目指す職業は1ミリも変わっていません。

親として100%の力を持ってサポートします。

しかしこれまた不思議。幼いころからすでに目標があるはずの長女。一向に勉強をしません。「あれ?」「なんで?」と父親の僕は不安でしかたない。

目標である『保育士』への道筋は分かっているはずなのに。

 

 

長女のこんな姿に苦慮していたら、長男のことを思い出しました。

彼には目標がありませんでした。

きっと将来の職業を何にしたらいいのか迷っている学生の方は多いはずです。

 

 

そんな、目標の無い長男が中学三年の時に、真剣に僕に質問してきました。

「俺たち何のために勉強してるんだ?」と。

 

 

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古文って何に使うんだよ?

中学になるとレベルアップした勉強が始まります。英語が増えたり算数が数学に変わったり。

 

二次方程式とは大人になってから何の役にたつの?

古文って何? いとおかし。

 

こんなふうに僕も中学のころには、「これ意味あんの?」って思っていました。

中学・高校は基本的には『受験』に向けて学ぶ場所。

しかしその『受験』することの意味をちゃんとは理解していません。進学するのが『普通』だから、そのために必要だから勉強するだけ。

 

 

 

いい学校に入って意味あんの?

目標の無い僕の長男は、勉強するのが嫌なので、勉強しなくても入れる高校を希望していました。

 「おいおいおい!ちょっと待て!」と親の教育的指導が入ったわけです。

 

 

 

昭和生まれの僕は、沢山勉強して『偏差値の高い大学に入学し、大企業に就職する』という王道を大人から教えられて育ちました。それが人生の成功者だと。

「あそのこの息子さん、京大からトヨタに就職したんですって!」と母親が羨ましそうに世間話をしている姿を目にしたことがあります。

 

は?兄弟が豊太(地元の金物屋)に就職した?それがどうした!と、超ど田舎の山育ちの僕は、大人の会話を不思議に思ったものです。

 

なぜ当時の大人が、王道を語ったのか。

福利厚生や給料が素晴らしいのだと、僕の母親は教えてくれました。

 

しかしはたして、現代っ子にこの『王道』を説明して理解してくれるでしょうか?

インターネットが普及したこの世の中。ユーチューバーが数十億も稼ぎ出す現代。

ホリエモンやひろゆき氏が、会社員として働くことの意味を変えようとまでしている。

 

現代の世の中をこれから未来に向けて進む子供たちに『勉強の意味』を『勉強の意義』をどのように伝えるべきなのでしょうか。

 

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お金持ちになるために勉強しているのではない

僕たち大人は『お金』の意味やその恩恵、価値を理解しています。

しかし子供はどうでしょう。お金があれば『遊びに行ける』『欲しいものが買える』『高級なものが手に入る』とかまぁ、このぐらいの認識ではないでしょうか?

そして何より、『高学歴=高給取』が必ずしも確約されているわけでもない。

 

では大企業の福利厚生や仕事のしやすさ、楽しさを語るべきでしょうか。

仕事をしたことがない子供にそれらを語って、はたして理解できるでしょうか?

『仕事』という生業に対する意義を理解できない子供に、理想的に整っているであろう憶測を交えた話をしても、きっと「分かった父ちゃん!俺、今を犠牲にして死ぬ気で勉強するっす!」となる訳がありません。

 

 

『勉強』とは、その先は、全ての人が生業を持つためにするもの。もしくはその手段の一つ。

その『生業』で努力を重ね、運をつかみ、結果を出し続けた答えの一つに『お金持ち』という肩書が付随する。且つ仕事を楽しめることは、学歴とは無関係。

 

きっと子供に対して大人が高い熱量を持って『お金』や『仕事環境』を語っても、モチベーションとして伝導する割合は低いのではないでしょうか。

 

 

 

 

選択肢が増えるということ

確かに『勉強』はお金を得るための手段だったり、理想の職場環境に就くための手段に成り得ます。多くの人が勉強して進学して就職するのですから。

ではその本質は何でしょう。

『選択』です。

 

 

 

僕は当時、中学三年の息子に対して『選択』できることの優位性について語りました。

なりたい職業が分からず決まっていないなら、なおさら勉強に励むべきだと。

 

 

小学校から始まる義務教育では、みな平等に対等に学問を学ばせてくれます。

どんな人でも全て生業への道が閉ざされることの無いように。

 

勉強をし偏差値を向上させ、狭き関門を突破し進学することは、そこに集まる企業を上限としてそれ以下の全ての就職先を選択できる。(※ざっくりとした表現ですが)

 

勉強で好成績を取ることは、会社選びの選択肢を増やしてくれることにつながる。

お金が欲しいなら給料の高い企業を選べばいいし、休みが多い方がいいなら、そのような企業を選べばいい。そのどちらも望むなら、そんな企業を選べばいい。

 

子育ての最終目標は『子供の自立』です。自立とは、自分の生活の全てを自分でまかなう事。生きていくために最低限のお金を稼ぐ能力が必要です。

その『お金の量』で人生の選択肢が増減します。

生きていくために必要な物を手に入れることが安定的に十分にできるようになれば、それ以上に余ったお金は『選択』に使える道具です。

欲しい物。より良い質の物。旅行などの行動範囲。将来への貯蓄や投資。居住地や居住性。多くのお金を持つということは、それだけ選択肢が増えるということと同意。

 

 

 

僕はこのような事を息子に伝えました。

勉強を頑張れば、沢山選ぶことができるのだと。選ぶことの自由を保障されるのだと。

 

 

社会人になった息子は早くもこの意味を、いまさらながらにこの意味を理解しているようです。

息子はまだ若い。これまでに経験したことを感じた事を、この先の自分の人生に生かしてほしいと思います。

 

 

でもね、一定数の大人は分かっています。

お金は『目的』ではなく『手段』であることを。

目的を達成するための手段は『お金』だけではないことを。

 

 

 

 

少しでも誰かの心に響けたら!!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

掛け捨ての関係におさらば ~スナック通い止めます~

ぜんぜん連絡こねぇじゃね~か!!

 

こんな嘆きを何度くりかえしたか・・・

分かっているんです。分かっていたんです。でもね、、、これが男の悲しい性なんですよ。。。

 

 

やっぱりね、独り身って寂しくて。家には子供しかいないから大人のばらけた話なんてできなくて。

仕事じゃない、まったく違う人間関係を、気を使わない関係を、会話をしたくなるのです。

 

そりゃ、お酒が入ればテンションも上がりますし、バカ話だってしたくなるし、時には下ネタだって。

 

如何せん女っ気の無い環境で仕事をしていますもんで、時には女性と会話したくなるわけですよ。人間だもの。。。

 

行きつけの小料理屋じゃなく、定期的にネオン街へと僕を誘う心と体。

 

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さて、冒頭の嘆きの説明をいたしたいと思います。

 

数週間前に仕事で、あるスナック?だかクラブ?だかに行ったんですよね。

とても良いお店で、雰囲気も良くて。会話も楽しくて。だからまた行ったんです。仕事以外で。

そしたら仕事の時の女の子が相手をしてくれました。

女性の皆様、勘違いしないでくださいね。女性がお酒を提供してくれるお店というのは、会話オンリーであり変な事は一切起こりません。向こうもプロです。お金を稼いでいるのです。夜の蝶としてのプライドがあるのです。

 

プライベートで行った帰り際、その女の子が僕に名刺を渡してくれました。名刺の裏には個人の携帯番号を書いてくれました。僕の目の前で手書きで。

「僕にそんなことしたって売り上げには何の効果も無いよ。個人ではほとんど来ないから」としっかりその場で伝えました。

基本的には、基本的にはお仕事でしか来ません。行きません。ネオン街には。行きつけ以外はね・・・

でもね、「個人の番号だから」って言うんです。まぁ悪い気はしませんよね。

ありがたく名刺を頂いて帰りました。

 

翌日に自分の携帯にその電話番号を登録したら、なんと!ラインに登場した訳ですよ。その女の子が。仮に『ルイ』としておきます。

ルイちゃんがラインに現れたのです。きっと向こうにも通知が言っているはずだと思い、無視するのも気まずい。また仕事で行くかもしれないから。

とりあえず挨拶のラインを入れました。「どうも!覚えてる??」ってね。そしたら「当たり前じゃないですか!」って返ってきたんです。

 

 

 

ハイ、正直に言います。期待しました。何せ『個人』の番号な訳ですから。

そこから何度かラインのやり取りをして、話の流れでルイちゃんをご飯に誘ったんです。そしたら「今月は忙しいから、来月でもいい?」なんて可愛い返事が来たわけなんです。

「こっちはいつでもいいから、ルイちゃんの都合のいいとき連絡ちょうだい!」と返事を返しました。

 

 

 

ルイちゃんの情報は少ないですが、とりあえず日中も仕事をしています。30代の独身です。医療事務だそうです。夜のお店はバイトなんです、ただの。ちゃんと日中にお仕事を持っている人なんです。あるあるパターンなんです。お金って大事じゃないですか。

 

いや~待ちましたね。ラインが鳴るたびに直ぐチェックしましたね。

これ、3月の話なんですが。いや、ルイちゃんの言う『来月』というのが3月だったんです。

からぁ~の、、、今はもうすでに4月。。。連絡無いんですけど・・・・

 

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分かってるんです。分かっているんです。若かりしときから何度も学んできたのですから。

彼女たちはプロです。なんならこんな話もありましたよね、最近。

 

www.hontoje.com

 懲りないんです。男って本当に懲りないんです。

だって手っ取り早いんですもん。。。

 

え?何がって??

夜のお店は簡単だからですよ。女性と楽しく、しかもあちらが合わせてくれて、どんな話にも着いてくるし笑いも起きるし、下ネタだってセクハラにならない。

これ、普通の女性にだったら冷や汗ものですよ。

 

男って本当に本能が単純なんです。本能が。楽しいのです女性と接するのが。

難しい事を考えないで、気を遣わずに気軽に気さくにリラックスして話せるんです。何せお金を払ってますから。

夜のお店って上手に出来てますよね。お金払っちゃいますもん。

 

 

今回の件で、ルイちゃんの件で目が覚めました。僕はこんなことをしている場合ではありません。夜のお店で勝負している場合ではありません。プロ相手に勝負できるようなお金もありあせん。

 

真剣な出会いを求めています。もう一度人を好きになれたら。恋ができたら、こんなに素晴らしい事はないと思っています。そしてその難しさも理解しています。

 

時間も予算も限られています。もう回り道すら無いのです!

お金を払って、その場限りの、言うなれば『掛け捨て』の関係にはおさらばします。

 

 

2020年4月11日をもって僕は個人では女性のいるお店に一銭たりともお金を使いません!!!

 

 

 

 

 

 

さて、次の接待はいつだったっけな・・・・

 

 

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昼間に月が見える

平日に休みをとった。
行き交う車の中の人たちは仕事の格好をしている。
春を予感させる青空と日差しが心地よい。

みんなは仕事してるのに自分は休日で、何だか得した気分だ。

今日の休みは、正当そうな理由を付けて時間をもらった体で、戻るつもりはない。サボりに限りなく近い休みだ。





年齢を重ねると体も心も変化するが、僕は自分の事をこう思っている。『心が変わらない人』

当たり前だが、自分の事は自分が良くしっている。内面も行いも全て。自分には隠しようがない。

自分で言うのも何だが、僕は『いいやつ』だと思う。人を騙したり傷つけたりすることが大嫌いだし、悪事を働くような勇気も持ち合わせていない。
こう書くと聞こえはいいが、他人に公言していることがありそれは『僕はいいことでも悪いことでも真っ直ぐに進む』と言っている。
物は言いようとはこのこと。



平日の休みに得した気分で町中を目的もなく運転していると、解放感からなのか、普段は感じない自分が見える。


普段は明るく振る舞っているが僕にだって闇の部分があるのだ。
普段は、仕事をしているときは、精一杯やっていればそれで済む。それしか先へ進む方法がないから。
はたと我に返るのが夜。もしくは今日のような瞬間。
離婚してしまった自分の未来への不安。どうしても拭いきれない子供たちへの申し訳なさ。妻にたいする罪悪感。これらが漂っている闇の部分に月のように浮かぶ希望は、子供の成長による責任からの解放と突発的な出会いに対する期待。

何事にも他力本願にならない僕の長所をもってしても、コントロール不能な事柄が多いこの世界。



今日の青空には月が見えない。流れる雲よりも透き通ったクラゲのような月が。



たまには今日のような休みもいいだろうと肯定してくれそうな昼間の月が見えたら、車の中でこんな文章書かなくても済んだのに。




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仕事で壊れる人の気持ちが分かるような気がする

今日も仕事をしています。3連休?なんですかそれ。

いや別に愚痴でもなんでもありません。僕、別に辛くないので。お手当も貰えますし、全く苦になりません。給料増えますから。

 

 

このような境地になるまでしばらく経験が必要でした。仕事の経験はもちろん人生経験も。休憩中にちょろっと書く内容ですので、まとまりも無い、とりとめもない記事になりそうですが、繰り返す休日出勤の中で気づいたことがあるので書きとめさせてください。

休みが取れなくても、キツくも辛くもない理由見つけたんで。

 

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僕は建設業に従事しています。地元の小さな会社です。現在で3社目になります。

資本金なんて全国的に比べれば鼻くそみたいな会社を、それでもステップアップしながら転職し現在に至ります。中小零細企業の底辺に属していると思いますしまた、数という意味で日本中には、そのようなレベルの企業が多いのも事実でしょう。

 

 

「今日も仕事なの?」と子供に言われながら今朝も出勤してきました。今月は3日しか休んでいません。あえて『しか』と使いましたが別に3日の休日を『3日も』や『3日しか』など量的に比べる意味を必要としない自分がいます。

その理由を見つけたので記事にしようと思ったわけです。ただし僕は建設業以外の職種を知らないので、下記に綴る内容は『建設業』に限定されていると思ってください。しかも底辺の。

 

 

●理由その1 休日手当が貰える

仕事をすると対価が貰えます。当たり前です。しかし世の中にこの『当たり前』をしっかりと実行している企業がどのぐらいあるのか疑問です。

僕は現在3社目。現在の会社に変わってから『休日手当』が頂けるようになりました。それ以前は何もありませんでした。休みが無かろうが、深夜まで残業しようが、夜間作業をしようがまったく給料に反映されない環境で仕事をしてきました。それに比べれば今は『お手当』が貰えて給料が増えるわけですから、嬉しいです。

 

仕事というものにおいて『残業や休日出勤しなければ仕事をこなせないのは本人の資質による』という部分が少なからずある業種だからかもしれません。もしかしたら建設業以外にも通用する考え方なのかもしれませんね。

このことを深堀するとめんどくさい話になるので、ここらで止めときますが、とりあえず今の僕は『お手当』が貰えています。

 

 

●理由その2  仕事が嫌じゃない

僕は自分の仕事に誇りをもっていますし、自分の能力にも納得しています。

特に能力の部分において、誰かと比べるというのではなく、自分が今まで培ってきた積み上げてきた経験の上に現在の自分があるのですから『現状の自分を使って仕事をしていくしかない』という意味において納得しているのです。

若い時に、他業種への転職を幾度となく考えてみた結果、現在もまだ建設業に従事しているわけで、『自分の生業はこれ!』という覚悟ができてからは仕事が嫌じゃなくなりました。逃げ道が無くなったので、選択肢を絶ったので業務に対してい迷いが生まれないのです。

 

 

●理由その3  プレッシャーが無い(感じない)

これって大事です。仕事で壊れてしまう人はこの部分の処理が出来ない、出来なくなってしまった人なんだと思います。僕の業界でも過去に何人も『最悪な事態』になってしまった人の話を聞きました。

僕は「クビになったらどうしよう」とか「失敗したらどうしよう」と思わなくなりました。そのかわり絶対に『ベストを尽くす』『最善を尽くす』ことを実行しています。何かあったとき後悔しないように。

仕事において、業務において100点を目指します。プロですから。しかし100点は無理な場合が多い。ほとんどです。しかしMAXはやります。『100点は無理でもMAXは出すのです』

「ここまでやってダメなら仕方ない」という納得の上での諦めを持てるように日々仕事をしています。

 

 

●理由その4  貧乏が怖くない

『理由その3』にもつながることですが、職を失っても怖くありません。ってか諦めがつきます。僕には見栄がありません。今ある環境を受け入れる覚悟で人生を生きています。これって人生経験でしょうか。『人生は成るようにしか成らない』と本質的に受け入れています。だから後悔しないようにMAXやってダメなら諦めます。

「家族はどうすんだ!」とか聞かないでください。無責任とか言わないでください。MAXやってるので。

 

 

●理由その5  休んでもやることがない

笑わないでくださいね。僕にだって趣味はあります。家族もいます。まぁ嫁さんはいませんが・・・・子供はいます。

現在の僕は子供が大きく手がかかりません。要するに一緒に何かをする年齢を過ぎてしまいました。僕は基本的に自分の人生を歩むことが出来るのです。一日の時間の使い方に制限が無いのです。これって多分パートナーがいない事も大きいのでしょう。

休日に家でダラダラするよりは仕事をして作業量を減らした方が自分の為になるのです。

 

 

●まとめ

タイトルに戻りますが、『仕事で壊れる人の気持ちが分かるような気がする』というのは『理由その2』と『理由その3』の気持ちの処理が大きく関わるのだと思うのです。

このことを処理するにはもちろん環境が多大なる影響を及ぼしているのは理解できます。実際に僕もプレッシャーに圧し潰されそうになり、逃げだしたくなったことは何度もありますし。

だからこそMAXやってその結果を受け入れながら、覚悟を決めて諦めるしかないと思います。

これ、色んなものを搾取されてるサラリーマンのメリットですよ。そこんとこ理解してください。

 

 

 

少しでも誰かの心に響けたら!!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

おめでとう、おめでとう、おめでとう。そしてありがとう。

僕ら仲良し6人組の一人におめでたいことが起きた。

仲良しと書いて『親友』とも言う仲間にだ。

6人全て同じ年齢であるから、今年43歳を迎える。そのうちの一人が遂にお父さんになった!

 

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 おめでとう!

結婚してからしばらくたっても妊娠の話がなかったから、最近では冗談ですら話題に上がらなくなってたね。

 

おめでとう!

結婚10年目で遂に妊娠。自分のことのように嬉しかった。きっとみんなも同じはずだ。

 

おめでとう!

奥さんは一つ年下。高齢出産だよね。妊娠初期に出血して緊急入院したとの話を聞いてから、簡単に「順調か?」なんて聞くこともできなくて。

無事に産まれて、本当に良かった!

 

 

 

コロナが無ければ、飛んでいきたいこころだけど今はやめとくね。どうやら面会も制限されてるようだし。

それにしても奥さん、本当に頑張った。不安と期待を内に秘めて痛みに耐えてよく頑張った。

奥さん想いで優しい春樹のことだから、万全の対応はするの分かってたけど、お節介なラインんしてごめん。

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恒例のバーベキューのとき、お前がどんな顔して子供を抱いてくるのか楽しみでしかたないよ。

大昔、一緒になってやんちゃしてた春樹が遂にお父さんか。しかも女の子だなんて。笑っちゃうよ。むかし泣かせた女の親の気持ちを思いしれ(笑)

今の僕の、女子高生の父親の心配を体感してくれ(笑)

いやいや僕は実に愉快だよ。

 

 

 

 

実はさ、本当はさ、今すぐにでもそっちに行きたい。

実は春樹に尋ねたいことがあるんだ。

 

あの時僕はどんな顔してた?

ほら、僕に第一子が産まれたときだよ。僕、どんな顔してた?

 

21歳の若造がデキ婚して、自分だって、ついさっきまで同じ姿だったはずの赤ちゃん抱いてた僕はどんな顔してた?

 

春樹から無事に子供が産まれたと知らせが来た時、嬉しさの後からこの疑問が同時に浮き上がってきたんだ。

 

デキ婚して長男が産まれて、次は長女が産まれて。そんな彼らも大きくなって。でも僕、離婚しちゃって。シングルファザーも板についてきた今だからやっと当時の自分を冷静に振り返ることができるようになった。

 

第一子が産まれてからずっと、いや、結婚してからずっと僕はパニックだった。冷静じゃなかった。仕事と家庭と子育てを、周囲の冷やかしの目を浴びながら必死に生きてた。

当時は今よりデキ婚に冷ややかだった。子供が子供を育ててるって、そんなニヤついた視線をいつも感じてた。僕は『普通』の父親とはみなされてなかった。

立派な親になろうと思った。立派にならなきゃダメなんだと思った。じゃなきゃあのニヤついた視線が今度は子供に向けられてしまう。

 

なぜだか当時は、他の家の父親たちの背中が、大きく見えていた。強そうに見えていた。

どこにいってもいつの年代でも僕は、一番若い父親で。

とにかく、とにかく必死だったんだ。他の家の父親に負けないように。

ずっと、ずっと必死だったんだ。周囲が見えないぐらいに。

 

 

 

 

 

僕の時、出産祝いを頂いたよね。ちゃんとお返ししたっけ?

他の三人に子供が産まれたとき、出産祝い渡したっけ?多分、渡してないような気がする。言い訳だけど、給料安くて貧乏だったんだ。これ本当だから。

 

 

なんかみんなにも申し訳ない気がしてきた。きっとお前らなら笑って許してくれてるだろうけど。とりあえず、全てをひっくるめて、みんない言いたい。

「ありがとう」

 

離婚して4年。今だからやっと振り返れる過去。

今は遂に本当の自分に戻れたような気がする。「色々あったな」って受け止められる。

 

 

 

 

春樹。今どんな顔して子供抱いてる?

普通のお父さんはどんな顔して子供抱くんだ?

出産祝い用意しておくから、なるべく早く顔見せろよ。

 

 

 

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許される不倫の形があるとしたら  【実録W不倫物語】

『不倫』は決して許されるものではありません。自分を含め周囲を巻き込み、全ての形を、積み上げてきた人々との時間を関係を破壊しかねない危険な行為。他人の心を平気で傷つける行為。

そうです。不倫とは決して許されない『行為』なのです。

ちなみに『行為』とは辞書で調べると、『ある意思をもってするおこない』『思慮・選択により意識的に行われる行動』だそうです。

 

これから書く内容の出所は決して詮索しないようにお願いします。現在進行形のW不倫ですから。

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その男女は、十年前に出会いました。お互いの子供が通う学校のPTA活動の場で。

初めのうちは○○君のお母さん、○○ちゃんのお父さんという感じで、どこにでもある父兄同士の集まりでした。

PTAは父兄参加型の活動です。様々な部門があり、それぞれの部門で活動します。

一般的に『広報』を発行する部門は避けられがち。単発のイベントである運動会や体育祭とは違い、一年にわたって仕事があり何度も招集されるからです。校内活動やPTA活動をまとめた冊子を年に数回にわたって発行します。その都度、先生や生徒への原稿の依頼。使用する写真の依頼。校正や印刷の手配。何かとやることが多く、役割分担を決め各自の責任をはたし、会合を開いて発行までのまとめを行う。学校を通してPTAが発行する公式の刊行物であり現物として世に出回る分、責任も重大です。

要するに二人は必然的に接触頻度が多くなりました。

 

 

人は突然恋に落ちます。そこには年齢も環境も関係ありません。男と女が出会った時、同じ時間を過ごしていく中で互いの心に何かが芽生え、大きくなったその塊はいつしか欲求を伴いコントロール不能になる。

 人間とは不思議なもので、言葉を交わさずとも目を合わせるだけで分かるときがある。感じる時がある。二人の間に流れる空気が同じになるというか心が共鳴していることを。

 その男女は、いや、○○君のお母さんと○○ちゃんのお父さんは共鳴してしまった。数十枚にもおよぶ原稿を二人きりで校正している作業中に。

 

 

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「ふとした瞬間に目が合い時間が止まった。そのままどのぐらい見つめ合っていたのか分からない」

○○ちゃんのお父さんこと和則(仮名)はビールジョッキのとってを握り一口も飲まないまま、時にはうつむき、時には目を見て僕にこの話をした。ビールが運ばれてきてからすでに1時間近く経過していたそのジョッキは結露した雫が蒸発して消えてしまっている。

和則は僕に言います。互いに強く想い合っていると。PTAの活動を通して交わした会話やその時の空気。視線やつばを飲み込む音。具体的に気持ちを伝えあったわけではないけれども、そんなことはできるわけがないけど僕たちは同じ気持ちなのだと。

 

ほとんどの人が嫌がるこの部門で、愚痴の一つもこぼさず真剣に丁寧に、ちゃんと読んでくれる人がいるかもしれないからと、一生懸命作業する彼女のその人柄に心惹かれたのだと。

 

 

結論から言っておきます。この二人には何もない。何事も起こっていない。何もしていないのです。

当時交わした言葉はPTAの事と子供の事だけ。もちろん約束して外で会うなんてもっての外。しかし人生とは面白いものですね。偶然が必然だったりすることがある。このことを人は『運命』とよんだりするのでしょうか。

 

 

 

和則が属したPTAは当然卒業と共に活動を終えます。卒業と同時に活動を終える学年の時に出会ったとだけ説明を附加しておきます。その後二人が単独接触したのはたった二回だけ。

一度目は卒業後すぐのころ。日課だった夜の散歩で通る大きな橋の上。湾曲した橋の歩道に規則的に生えた街灯に照らされて、前方から女性が歩いてきた。輪郭が視認できる距離になると和則はすぐに分かった。彼女だということが。驚きと動揺を隠して、このままただすれ違ってしまうかもしれないという恐怖にも似た落胆が膨らむ心を抑えながら歩みを進めた。互いに顔が見える距離になったとき彼女が少しだけ笑った。少しだけ。何も言わないまま二人は橋の欄干に並んだ。爆発しそうな気持を抑えて和則はゆっくりと話しかけた。

「元気ですか?」「はい」「俺はここから見える開けた空が好きなんです」「わたしもです」

この時二人が交わした言葉はこれだけ。欄干に並んだ時間も本当にわずかだったらしい。ただ一つだけこの他に和則は伝えた。離れ際、手を顎の下にもっていき『幸せに』と。その動作は手話の先生である彼女にしっかり伝わった。大きく笑顔を作った彼女も同じ動作をよこしてくれた。

そして二度目が昨日。この話をしてくれた前日だ。一度目からもう十年経過している。和則が話す二人の間に流れる空気感を僕は表現できない。言葉と表情と抑揚を織り交ぜながら話す和則に僕は引き込まれた。これを文章にして表現できたなら僕は小説家としてデビューできると思う。

昨日の二人の一分にも満たない接触の最後。周囲からみれば知り合い同士のたわいのない会話に見えたはずの別れ際。想いが伝搬しているであろう手話が切なかった。

 

 

補足しておく。この二人はPTAで知り合った。子供が同じ学校だったから。同じ学区なのである。近くなのである。会おうと思えばいつでも会える。その気になれば連絡だって取合える。単独接触は二回だけだが、すれ違っている。姿を見ている。それは車ですれ違ったり、なんなら最寄りのスーパーで。駅で、コンビニで、デパートで。出会いから十年も経過している。『たまたま』のすれ違いは幾度となくあっただろう。

 でも二人は関わらない。昔のPTA仲間に会釈をするだけ。

 

 

 

僕ね、和則の話を聞いたとき最初は片思いの話だと感じた。しかもちょっと危険なやつ。既婚男性が勝手な妄想をして相手の気持ちを想像し勘違いを何度も膨らませて自分の都合のいいように解釈してる。そんな話だと思った。だからそう言ってみた、和則に。怒るかと思ったけど言ってみた。そしたら和則が「自分だってそう思いたい。でも違うんだ・・・」テーブルの一点を見つめてため息みたいな声でそう言った。そこには何の危険性も感じなくて、むしろそんな事実に落胆しているような悲しい響きだった。自分の気持ちを、起きている出来事を悔やんでる訳でもなくでも、肯定しているわけでもない。人生の何かの部分を諦めた和則の姿が僕の目の前にあった。

 

 

 

もし許される不倫の形があるのだとしたら、これだと思う。何も壊さず何も傷つけず、ただひたすら自分たちだけが苦しい。

彼らは行動していない。『行為』を行っていない。

人を好きになるというのは事故のようなもので、ある意味奇跡的なこと。でも僕たちは人間であり理性を持ち合わせ現実社会を生きている。『不倫』という行為の先にある破滅を破壊力を理屈として理解している。そして何より僕は和則から人を好きになるということの意味を改めて考えさせられた。

 

和則は自分を第一優先に考えていない。勢いに任せてどうにでもできる関係なのに行動しないのは単に自分以外の人の幸せを考えているからに他ならない。自分の感情を満たすために周囲を巻き込んだりしない。それは何より彼女の為でもある。

和則は良く理解していると思う。できていると思う。リスクが怖くてビビっているのではない。

好きになった人の幸せが何であるかを十分に理解している。人を好きになってしまったことの責任を十二分に理解している。

 

 

 

和則の気持ちが本物なのか僕には分からない。和則が話す彼女の話が事実なのかもわからない。でも和則の身悶える日々が終わるのはまだしばらく先になるだろう。

 

 

少しでも誰かの心に響けたら!!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

別れた相手に未練があるってこういうことなんだ・・・【離婚後に気を付けるべき事】

三組に一組が離婚する世の中。僕も立派なバツイチですし、周囲にも普通にバツイチがいます。『普通』と表現していいのか分かりませんが既に離婚は珍しい決断ではなくなったようです。

そんな、珍しくもないバツイチどうしで話した時のことを紹介します。

 

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僕より年下の石黒は二年前に離婚しました。子供もいないのにまだ元妻との繋がりは途絶えていないようです。ごくまれにではありますが、ラインでのやり取りがあるようです。そんな彼に最近ラインが来ました。

「私の友達に手を出さないで!!」

 

 

彼には思い当たる節があります。まだ結婚していたときに、奥さんの友達と知り合いになりました。奥さんの友達が家に遊びに来たりするのですから、知り合いになるのは当然ですよね。奥さんの友達ですから女性です。加奈子(仮名)といいます。

離婚してから加奈子とばったり遭遇。石黒は気まづかったようですが、無視することなく挨拶をし言葉を交わしました。そしたら、加奈子も離婚してしまったそうで、何の気なしにラインを交換。

 

それをきっかけにバツイチ同士の友達関係になりました。あくまでも友達です。

僕は気持ち分かるな。バツイチって何かと不安。仲間が欲しいのです。三組に二組は普通の夫婦なわけですから、バツイチの僕らは少数派です。

 

 

ここから先の内容に賛否が発生すると思うので、是非とも読み進めて頂きたい。

 

 

加奈子と元妻はかなりの疎遠状態ではあったものの、友達であることには変わりありませんでした。近々での連絡は取合っていなかったそうです。家庭を持つと、男性も女性も自分の友達とは疎遠になりがちですよね。

不思議なことにどこから伝わったのか、加奈子と石黒が友達付き合いをしていることを元妻が知ります。その結果、元妻は加奈子との友達関係を解消。そして石黒にあのライン「私の友達に手を出さないで!!」に繋がりました。

 

元妻いわく『私の友達と仲良くなるなんて気持ち悪い。自分だったら絶対にしない』『加奈子も私の元旦那と気安くライン交換するなんて信じられない』大まかにまとめるとこの二つの内容の苦情が石黒に来ました。

 

補足しておきますが、石黒と元妻は何かトラブルがあって離婚したのではなく、ざっくり言えば性格の不一致による離婚であり、優しく表現すると『卒業』的離婚でした。芸能人などによくあるパターンのやつです。切り出したのは石黒の方でした。

 

 

 

 

僕はいまいち理解できません。元妻の対応が。それは石黒も同じ。

離婚したのですから誰と何をしようと石黒の勝手です。元妻に管理される筋合いはありません。もう他人同士なのですから。

 

それからもう一つ。加奈子を本当に友達だと思っているなら、「石黒はこんな悪い所があるから気を付けて」などと注意を促したり「交際に発展させるのはお勧めしないよ」などと第二の自分を生まないように加奈子をサポートしてあげるべきじゃないのかと思うのです。そこから先は加奈子の判断を尊重してあげるべきなのではないでしょうか。

 

 

結婚離婚を抜きにして、たしかに自分の元彼女と友達が付き合い始めたら、何か変な気分にはなりますが、それにしたって僕が何か言う立場には無いと思います。二人がいいならそれでいい。僕が元彼女の色んなことを知っていても、僕の友達がそれでもいいからお付き合いするのです。ある意味素敵なことだとも思います。まぁこの例えは経験が無いので想像でしかありませんが。しかし間違った考えではないですよね?

 

結婚にしろ、お付き合いにしろ『独占してます。されてます。』という契りを交わした状態です。特に結婚指輪には『あなたの専属のセックスパートナーです』の意味があるそうです。しかし一旦その関係が解消されたならもう指示を受ける筋合いは無いと思います。

 

 

石黒の話を聞きながら、思いました。元妻は離婚を後悔していると。まだ石黒に未練があるのだと。もしかしたら『失ってから気づいた価値』みたいなことなのかもしれません。だから嫉妬したのです。加奈子を羨ましく思ったのです。お付き合いに発展してほしくないのです。価値あるものを友達に奪われたくないのです。

 

 

僕もバツイチなので、逆パターンで同じことが僕に起きたら。元妻が僕の身近な人とお付き合いすることになったら。『ご愁傷様』と思います。一言注意を促します。それでも交際を始めたら、温かく見守れます。

 

 

別れた相手に未練を残すことができる石黒は、この先も大丈夫だと思いました。

 

 

 

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正さなくていい間違いもある  【中年男性の失恋】

互いにグラスを持ち上げ「お疲れっす」と乾杯し一口飲みほした後、「明日は早いから」と意味不明な事を田口さんは言った。

自分から誘っておいてそりゃないだろ・・・

 

 

 

数日前、久しぶりに仕事をお願いした。正確には4年ぶりだろうか。

田口さんとの付き合いは長いが、会社を変えてからは会う頻度が極端に減っていた。久しぶりに会った田口さんは明らかに痩せていて一瞬病気を疑ったぐらいだ。

今年で48歳になる田口さん。30代前半ですでに起業し、ここまで山あり谷ありの社長業だったのは知っている。どっしりと落ち着いていて声が低くて、独特のリズムで話す雰囲気はとても同年代とは思えない貫禄があった。

「痩せましたよね?」

僕の問いに鼻で笑う田口さん。十数年付き合った彼女と最近別れたのだそうだ。結婚を前提に付き合っていた彼女と。

離婚という痛手を負った僕には、田口さんの悲惨さを身に染みて感じる事ができた。ゆっくり話を聞きたいと提案したら日時を指定して飲みに誘ってくれたのが田口さんだった。

 

 

 

 

今シーズンの秋田の冬は雪が無く、クリスマスイブの今日はさぞかし繁華街も賑わっている事だろうと思っていたが、僕の想像は見事に崩れた。ネオンきらめく通りには人も少なく、カップルすら見当たらない。ディナーな時間にもかかわらず、予約無しでもすんなり店に入ることができた。

 

 

「適当に頼んでよ」とメニューを僕に渡した田口さんの目には力が無い。そりゃそうだろうな。昨年のイブは彼女と過ごしていただろうに。今年は僕のようなむさ苦しいおっさんと酒を飲むことになろうとは夢にも思わなかっただろう。

 

食欲が無いだろうと思い、少なめに頼んだ料理をつまみながら、本題に入るのをじっと待っていた。

昨年の売り上げが過去最低で生きた心地がしなかったが、今年は逆に調子が良すぎて銀行への返済が終わる見込み。会社創立以来、初の出来事だそうだ。

とても素晴らしいことなのにちっとも嬉しそうじゃない田口さん。男らしいがっちりとした骨格の頬がこけている。

「かなり痩せましたよね。何があったんですか」

辛すぎて話すに話せない様子の田口さんを見かねた僕が、防波堤を破壊する爆弾を投下した。

以下が田口さんの話の要約である。

 

起業間もないころに付き合い始めた彼女。金もなく仕事に明け暮れる毎日を支えてくれた人。約束の日には、どんなに遅く帰ろうが待っていてくれてご飯を一緒に食べてくれた。バツイチの彼女には子供がいて、やがてその両親も含めて家族ぐるみの関係に発展。会社も徐々に軌道に乗り、やがて結婚を意識し約束しあった。彼女の子供の大学の入学式に一緒に出席したりと、もう家族のような関係になっていた。今年は会社も順調で遂に借金が消えそうな予感。結婚は来年だと思っていた。そのやさき突然彼女から別れを告げられた。それが数か月前の出来事。

彼女と過ごした日々。自分の年齢。築き上げてきた両親や子供との関係。両者の友達との関係。長い時間をかけて積み上げてきたものが突然一気に無くなった。田口さんには仕事と彼女しかなかったのに、その半分を突然無くしてしまったのだ。

 

 

 

悲惨だなと思った。補えるものを見つける事ができない。

男にとって女とは人生のパワーの源であることは疑いようの無い事実。関係が彼女にまで発展しさらに長い時間を重ねる事ができた先に『結婚』まで誓い合えるほど強い絆で結ばれた関係は、そう簡単に解れるものじゃない。さらに互いの年齢を考えれば、田口さんは結婚前からすでに老後すら視野にいれた想いをもっていたはずだ。

「男って単純ね」と世の女性たちは皆言うけれど、男代表としてはっきりと伝えたい。「その通り」と。男自身は自分が単純だなんて思っちゃいない。複雑にロジカルに物事を考え行動しているつもりだ。しかし、いい女を見れば目で追い、近寄ってくる女にはワンチャンを狙い、しかし、惚れた女にはとことん純粋で責任を全うしようとする。それが男という生き物なのだ。

 

 

田口さんの話を聞いていて不思議に思った。彼女はどうして突然別れを告げたのか。大学生の子供がいる彼女だってもうすでに『いい歳』のはずなのに。

純粋にその質問を投げかけたとたん、田口さんの顔色が変わった。驚くことにその彼女はもうすぐ結婚するというのだ。別れを告げられてからまだ数か月しか経っていないのに。「浮気だろ」と顔を歪めて悔しそうに田口さんは言う。

 

 

 

彼女と幸せになる為に田口さんは必死に会社を軌道に乗せようとした。昼夜を問わず働いた。結婚するために借金を消そうとした。田口さんにとって彼女との幸せをつかむための最重要課題は『会社』にあったのだ。だから、だからその会社を安定させるために必死で働いた。たとえ彼女との時間が取れなくても。会えない日々が続こうとも。田口さんは『今』ではなく『未来』を見据えていたから。彼女の未来の責任さえも全うしようと思っていた。そして何より田口さんは彼女に絶対の信頼をよせていた。信じていた。互いに同じ気持ちなのだと。

その想いが見事に砕け散った。

 

 

『男って単純ね』

単純で何にが悪い。惚れた女のために必死になることの何が悪い。

たしかに田口さんは彼女の欲するものを疎かにしたのかもしれない。『一緒に過ごす時間』をないがしろにした部分はあったのかもしれない。でも間違いなく、疑いようもなく田口さんは彼女を強く想っていた。僕の目の前に座り、病的に痩せた体を椅子にもたれさせた田口さんが全てを物語っている。

 

 

『単純な男』と『複雑な女』の悲惨なすれ違いの結末を僕は目の前で見ている。こんなのが人生かよと投げ出したくなる。

 

 

 

 

まだまだこれからという時間に僕たちの飲みは終わりを迎えた。田口さんは明日、男鹿半島に朝日を見に行くそうだ。海から登る太陽を眺めたいのだそうだ。そうした方がいいと思った。地球に顔を出したての新鮮な太陽に温められた方がいいと思った。心も体も。今は人間には近寄らないほうがいい。そうですよね?田口さん。

 

 

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あの日以来まだ田口さんとは会っていない。でもきっと田口さんは登る太陽に温められたはずだ。

でもそれは、海を見ている顔側ではなく、背中だっただろうけど。

 

 

 

 

男鹿半島は日本海!

朝日は昇りません!!

 

 

 

 

気づいていたけど、あのとき間違いを正す言葉を掛けれませんでした。ごめんなさいm(_ _)m

 

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猛烈に驚いたのが佐々木君のカミングアウトだった件

最近で猛烈に驚いたことってありますか?いや、できれば不幸系じゃないやつで。

といいますか、『最近』って言葉って便利ですよね。一言に『最近』といっても解釈は人それぞれです。

「最近焼肉っていつ食べた?」という質問の答えを考えてみましょう。昨日食べた人は昨日と答えますし、四か月前に食べたのが最後だった人は四か月前と答えるでしょう。

『最近』とは昨日から四か月前までの幅があります。質問を変えていくともっと多くの期間を与えることができる便利な言葉です。

ちょっとざっくりな例え話になってしまいましたが、面白いですよね。

 

話がそれましたが、僕は最近で猛烈に驚いたのが十年ぐらい前です。『猛烈に驚く』出来事です。びっくりして目が点になりました。ありもしない角度からパンチを浴びせられた感覚でした。

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正確には覚えていませんが、今から十年ぐらい前の話です。登場人物は僕と佐々木君です。

佐々木君とは仕事でよく会っていました。十年前のこの時点でももう数年の付き合いになります。その日は夜の仕事でした。駅構内での工事です。

駅構内はお客様が多く、安全面や施工性から夜間作業で処理する場合がほとんど。その日もいつもと変わらない夜の作業でした。

 

駅構内での作業届を提出し、作業員である佐々木君と点呼を行い、作業手順と作業場所の確認をし、道具を持って移動します。とても小さな補修工事でしたので、作業員の佐々木君と僕のみのパーティー。佐々木君の年齢は僕より5歳から8歳ぐらい年下だったと思います。当時は20代でした。

若いのにてきぱきとした動きで準備をし、作業をしてくれて、とても頼もしい職人さんです。

 

僕は下請けさんを頼りにしています。職人さんを大切に思っています。なぜなら僕の仕事は下請けさんや職人さんがいなければ成り立たないからです。当然、契約というお金の関係で結ばれてはいますが、仕事の大小、現場の大小を問わず、実際の建物は彼らが体を使い技術を用いて作ってくれるのです。管理をする僕とその意図をくみ取り現場に反映させてくれる彼らとのコラボレーションで建物が出来上がっていくのです。

 

その日の作業は規模が小さく難易度も優しく、僕と佐々木君は落ち着いた心持で仕事に向かうことができました。このような時にはなるべくコミュニケーションを取りたい僕。二人きりということもあり、色んな話をしていました。仕事の事から私生活のことまで。もちろん佐々木君は作業に気を使い、僕は安全と品質に気を配っていました。

 

冬に向かう季節の夜は肌寒く、早く作業を終えて帰宅したいという気持ちは二人とも同じ。次第に作業に集中し、無言の時間が長くなっていきました。何気に空を見ると、雲の隙間から中途半端に欠けた月がかすれ気味に夜空を照らしている。

 

「みふけたさん」と佐々木君が突然話しかけてきました。

「どうした?」と僕が答えると、「佐々木希って知ってますか?」と質問されました。

僕は昔からアイドルやグラビアに全く興味の無い人間ですが、さすがに佐々木希は知っています。ガムのCMで有名でしたから。テレビで何度も繰り返し流れてくるあのCMの女の子です。

「知ってるよ。ガムのCMの子でしょ」と僕は答えました。

 

すると佐々木君が「あれ、俺の妹なんですよ」と言いました。

 

 

 

 

 

 

 

まじで~~~~!!

 

 

 

その後いろいろと会話が弾んだのは言うまでもありません。このように猛烈にびっくりしたことを秋田弁で『どでした』と言います。

 

 

ガチで猛烈にどでしたお話でした。以上です。はい。

 

 

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抱きかかえた猫の腕の細さより、僕の心は細くて頼りなかった【子供のしつけ・モラル・礼儀】

 

人生で初めて、子供と取っ組み合いになった。。。子供といってももう21歳の男。立派な大人である。

その日は、何度も注意している『だらしなさ』を再度注意したことから始まった。

よく聞くように、親にとっての子供は、何歳になっても子供なんです。我が子の行く末を不安に思って注意したのです。

シングルファザーの僕は、不安です。離婚の影響が。

母親がいるのとなるべく変わりないように、父親と母親を兼務するつもりでこの4年間を過ごしてきました。しかし、離婚がどんな形で子供の心に影響を及ぼしているのか知る由もなく、本人たちすら気づいていないのかもしれません。

僕が一番恐れている事。それは人としてのモラルや礼儀に欠ける大人になってほしくないということ。

 

 

一定の年齢になれば人は、善悪や簡単な法律(刑罰)を理解できています。人を殴ったり、万引きしたりしてはいけない事を知っていきます。他人を傷つける言葉をはっしてはいけなことを学んでいきます。こんな事を学ぶのは小学校時代までの時間があれば十分です。

実際に社会に出て他人と接するとき、最も重要なのがモラルや礼儀ですよね。思わぬかたちで他人を傷つけたり、自分が傷つけられたり、不愉快な思いをしながら学んでいくのです。『自分がやられて嫌なことは他人にもしない』という基本事項を心の中心に据えながらも、そのように出来ない自分を反省したり、気づいてみたりしながら、大人の階段を登っていく。こうやって人は成長していくのではないでしょうか。

 

難しいのが『常識』という感覚です。たとえば、僕が子供のころは知らない人にも挨拶するように教わりましたが、現在では知らない人に自分から声を掛ける事は憚られます。このように『常識』というものは時代で変化します。

さらに複雑なのは、『常識』の中にモラルや礼儀が含まれることです。『こうするのが普通』『これはやっちゃダメでしょ!』『だらしなくないですか?』など、コンプライアンスとは別次元で、人間性を問われる場面が頻繁にありますし、ある意味、人としての価値や評価の大きな部分を占めています。

他人を不愉快にし遠ざけられる人というのは常識が無く礼儀に欠ける人ではありませんか?

 

僕が離婚での影響を不安視したのは、子供のこの部分だったのです。そしてこの『モラル』や『礼儀』を教えるのが親の務めだと思うのです。

 

 

 

具体例は割愛しますが、その日の息子は何度も何度も注意されてきた『だらしない』事柄を再度繰り返しました。諦めず注意しました。息子から言い訳が返ってきたし、改善しようともしません。むしろ逆切れされたのです。

お小言を言う母親の顔から、一気に父親の顔に変貌した僕は口論の末、興奮し立ち向かってきた息子と取っ組み合いになり、みごと僕の勝利となりました。ヘッドロックで身動きが取れなくなった息子が落ち着くまで待ってから、互いに椅子に座り話し合いながら、親としての僕の気持ちを伝えました。

 

 

成人した息子ということもあり、僕は初めて自分の子供に対して『不安』を伝えたのです。自分が感じている子育てへのプレッシャーを伝えたのです。

お金を稼ぐことを考える前に、一人の人間として最低限のモラルと礼儀をわきまえた大人になってほしいと。そのことをお父さん一人の力で君たちにしっかりと伝えきれるのか不安だと。

 

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息子から反省と謝罪のラインが来た時には、嬉しかった。

離婚してから、仕事と家事と子育てを一人でやってきた。金銭的にも不安で、子供の精神的フォローやしつけにも不安で。でも今日は、なんとか伝える事ができた。

 

成人したとはいえ、息子はまだまだ半人前。頼ることもできない。社会に出て、これからが本当の『大人の階段』を登り始めた時期。親の都合で余計な負荷を掛けたくない。

家庭の事は僕一人で大丈夫。そう思いながら猫を抱きかかえた時、自分一人であるとこが凄く心細く感じた。

 猫の腕より、僕の心の方が細くて弱そうだ。僕はしっかり子育てできてるのだろうか?そんな不安が消えない。

ティックトックを歌いながら奇妙な踊りをする彼氏持ちの娘が僕に微笑みかけてる。我ながら美人な娘だと思う。可愛いな本当に。

それより、首のカットバンは何を隠してるんだろ?

 

 

 

不安の原因はお前だぁぁ!

 

 

 

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J-11  仕事に真摯に向き合うことがサラリーマンの身を守る唯一の方法だと思う

日曜日ではあるが、本日も仕事に向き合っている。

とある現場事務所内でパソコンを前に『施工図』なるものを作成中だ。一般の方はご存じ無いと思うが、建物とは設計図だけでは作ることが出来ない。設計図を基に、実際に施工する細かな寸法や組み立て方を考慮した、分かりやすい図面を作成しなければならない。ざっくり言うと、設計図だけではおおざっぱすぎて、分からない所が多く施工できないのだ。

 

日曜の朝は清々しい。冬だというのに積雪の無い町並みは季節感をマヒさせる。事務所の窓に差し込む朝日は、ほんのりと黄色みがかり一日の訪れを告げてくれる。

スイッチオン!

 

 

 

なんてね・・・・こんなにすんなり日曜出勤を受け入れられるわけがない。実際のところ、様々な諸事情が重なり一気に僕への負担が急増した結果が本日に繋がっている。ちなみに日曜出勤は今月で三度目となる。「僕って仕事できない人間だな、、、てへへ」などと笑っていられる状況ではないのだ。

サラリーマンになり20年を超えた。自分の武器を知り、それを磨きながら足りない部分を少しでも補うべく努力を重ねてきたつもりである。努力とは終わりのない自分との戦いであり、実戦からしか学べない事も多い。実戦経験の数がものをいうとはっきり認識できるようになった。

僕は仕事に対してこのような認識であり自分のマインドを維持するうえで大切な思考である。簡単に言うならば、『真摯に仕事に向き合う』ことだと思っている。このように考える事により経営者から堂々と給料を受け取ることができる。

 

『真摯に仕事に向き合う』というのは何も、四六時中仕事をし頭の中を一杯にし、自分の生活の全てを捧げるという意味ではない。仕事に向き合うスタンスというのは人それぞれ違うものだろう。給料を稼ぐためだという人もいれば、知識と経験を重ね、いずれは独立を目指す人もいる。自分の人生の目的に合わせ、生活に合わせた向き合い方があってしかり。時間というものは有限であり、一日は誰にとっても24時間しかない。遊びの時間や家族との時間、自分一人の時間。色んなものを加味した結果、その残りをいかに仕事に集中させることができるのか。どこまで内容を追求できるのか。己の人生においてどれだけ仕事に真面目になれるか。このことが『真摯に』という内容の濃さになる。

 

結局は自分次第であり、それこそマインドの問題であり、だからこそ他人と『差』を感じる。自分なりに精一杯やろうがやるまいが、結果というのは分かりやすくて、簡単に点数差を見せつけられる。「この業界では俺が一番てっぺんじゃぁ~!」と自負できる方はおられるだろうか?もしそのような方がいらっしゃるなら会ってみたい。NHKのプロフェッショナルに出演して頂きたい。

 

立派な事を書いてきたが、実際の僕と言えばまったく自分に自信が持てず、仕事も滞ってみたりと、残念な状態。でもね、自分なりに真摯に向き合っています。

 

 

人間だから疲れたり気分が乗らなかったり、私生活で問題を抱えていたりと、実際に仕事に向き合う環境というのは、その時々で人それぞれ。人生観だって皆違う。だから人それぞれの『真摯』があるのだと思う。否応なしに『差』は出てしまうけど。

 

もし自分が周囲との『差』を感じ、それを受け入れがたいと思うなら結果を出すしかなくて、それには努力が必要で自分の『真摯』レベルを上げるしかない。きっとそれには何かを犠牲にすることが必要になってくる。『努力したから必ず成功するわけではないが、成功した人は皆、必ず努力している』という有名な言葉があるが、やはり何かを目指すとき、そこには努力は付きものなのだ。事の大小は問わない。

 

何かを犠牲にし努力を重ねる事が『真摯』の全て。その真摯な時間が積み重なって自分に蓄積されていくのだ。真摯を重ねると自分に力や能力が付いて増幅していく。その姿勢を周囲が感じてくれるなら、『人財』として認められる。人財としての価値が、在籍している企業を飛び出すようになれば、サラリーマンとしてさらに飛躍できる。

 

サラリーマンなんて、人間関係もめんどくさくて、仕事も大変で、替えの効く歯車で。そんなことなんて、とっくに分かってて今の自分がいるのです。だから僕は今日も笑顔で施工図を書きます。

 

楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しいんだってさ!

僕は『真摯』が楽しいです。いや、マジで!

 

 

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J-10  こんな冬は初めて!!秋田はまったく雪がありません!!【地球温暖化の実情】

秋田市で暮らすようになり22年あまりが経ちました。

僕の記憶では平成20年の1月ごろは暖冬で積雪がとても少なかった。しかし令和2年である今年ほどではありません。

ご覧ください。雪国秋田の現状を!!

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令和2年1月24日の出勤時です。

は?関東ですか??ってぐらい雪がありません。

 

秋田の状態ですが、県北は積雪があるようです。一部のスキー場もオープンできています。しかしほとんどの市や町には積雪がほとんど無いようです。

 

この冬の暖冬のせいで、各地の雪まつりに支障がでています。中央部に近いスキー場も開店休業状態。

 

いったい地球はどうなってしまったのでしょうか。。。

たしかに除雪は毎年わずらわしくて、「雪なんてふらなければいい!!」とぼやきながら雪よせしていましたが、実際にこんなに雪の無い冬を迎えると、むしろ怖さすら感じます。『地球が壊れた・・・』こんなことを思わずにはいられない。

 

テレビから流れてくる世界の異常気象を、まるで他人事のように眺めていました。年々上昇していく海面で、町が飲み込まれるなんて映画のようでした。

 

でもどうでしょう。自分の住む町にも遂に異常と思われる事態が発生してしまいました。

 

雪が無いのは楽です。暮らしている身としては。しかしこの後、次の季節はどうなるのか?頻発する大型の台風や豪雨。考えると怖いです。

 

 

 

環境活動家のクレタさんが何かと話題をよんでいますよね。「経済のこと分かってないよな」「理想論だろ」「信憑性のない温暖化の論調に踊らされすぎ」。

彼女を批判的に見ている人は沢山います。たしかに、温暖化したから二酸化炭素が増えたのか、二酸化炭素が増えたから温暖化したのか、科学者の間でも意見が割れているらしいですし。そして何より現在の地球は寒冷期に向かっているらしいく、温暖化と帳尻が合うなんていう一部の考え方もあるみたいだし。

 

 

一般人の僕には何が本当なのか分かりません。資本主義の世界にどっぷりと浸かり、そのシステムの上で走り回って生活している身としては、未来に起こりうる異常気象より、今月の給料が大事だと、どしても思ってしまう。

 

人間が誕生し科学が進歩し、利便性を追求し、資本主義というシステムに乗っけてお金儲けに走った結果、人間以外の動植物への影響は計り知れないものになりました。自然の動物たちがどんどん絶滅していっています。人間の悪い影響は遂に地球規模にまで及ぼうとしていますってか、もう影響でてるでしょ!

 

 

もし本当にこのまま地球の環境が壊れてしまうなら、どうか世界の指導者たちよ。もっと真剣に環境問題に取り組んでいただけませんか?法律を作って強制的に環境保全を推進するとか。

どうせあなたたちはロケットで月か火星に逃げるのでしょうが、僕たち一般人は地球と心中するしかないのです。

 

 

地球が壊れるのはきっと、そんなに遠い未来のことじゃないような気がする。

 

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アラフォーにもなると、そもそも本気で人を好きになるのが難しい

アラフォー独身の僕は、ただいま絶賛彼女募集中です。本気度は別にして。

既婚時代が長かった僕は、恋愛に対して本気で悩んだり考えたりしたことがありませんが、彼女募集中とあらば、今から考えなくてはなりません。そして考えてみた結果、あれ??って思いました。そもそも『人を好きになる』ってどんなことだっけ?と、超単純なことが分かっていない自分を発見してしまったのです。

アラフォーが人を好きになるって、お付き合いするって、うわさ通りかなり難しいことなんですね。

 

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●好きになってから付き合うのか、付き合ってから好きになるのか

そもそもアラフォーの僕らには、対象者が激減しています。狙える年齢層に一定の制限があります。さらにその年齢層は既婚者が多い。そして人生の時間にも制限がある。若い時のように待っている余裕はありません。自分がどんどん劣化していくのですから。

本来であれば、好きになってからお付き合いするのが普通でしょう。しかし一目惚れでもしない限り、そう簡単に人を好きになれるものではない。外見を見てタイプの異性を見つけた時点で、互いの意思の合意があれば、『好き』という感情が無くても交際をスタートさせてもいいのではないでしょうか。

 

 

●人間性に引かれるのか、条件に引かれるのか

最近の婚カツ事情を見てみると、『条件』優先のように感じます。相談所やパーティーやアプリには、外見や年齢だけでなく、様々な付帯情報の記載義務があり社会的スペックを評価・査定できるようになっています。『結婚』を目的とした場合には、交際の区切りとして結婚というゴールがあり、そして次には『生活』という現実が待っているわけですから、社会的スペック、具体的には『お金』がパートナー選びには重要な要素となるでしょう。さらに家事や育児、それらをひっくるめて『生活能力』という条件重視がパートナー選定の現実のように思います。

条件をクリアした相手だけが交際を始められる。こう考えると『条件に引かれる』と言っても過言ではないのかもしれません。特に女性は。

そもそも人間性を見極めるだけの時間的余裕が無いのもアラフォーのディスアドバンテージでもあるでしょう。

 

 

 

●子供が目的か 結婚したいか

子供が欲しいか否かで好きになる条件も変わってくるような気がします。っていうか、子供が欲しい場合を除いて、結婚にメリットがあるようには思えない自分がいます。元既婚者として。

アラフォーは人生の終焉に向けて準備を始める時期。結婚して子育て!という拘束力が無くても、二人の関係を維持することが十分に可能だと思います。それ以上に『過干渉』しない大人の関係を築けるのではないでしょうか。

普通に考えれば40代前後というのは、それなりに人生経験を積み、人として社会人として自立できています。極端に生活能力に劣る場合を除き、男女とも大概の人は一個人として立派な大人です。子供が欲しくて結婚したいということを重要視しなければ、パートナー選びの選択肢の幅が増えるように思います。個人として別々に生活できればいいのですから。

 

 

 

●人生経験が邪魔をする

 僕たちアラフォーはこれまでに様々な経験をしてきました。色んな話を見聞きしてきました。色んな人間を見てきました。だからそれなりに『人を見る目』を持っています。

身だしなみ、持ち物や服装や雰囲気や話し方。外見から捉えられる様々な情報で、それなりに正確な評価を相手に付けることができます。当たり前ですが、まずはこうやて対象者を振るいに掛けていきます。

そして一番怖いのが『己を知っている』ということ。基本的に人間は自分に自信が無い生き物。自分と周囲を正確に比べる能力は、若かりし頃より精度が増しています。

だから『人を見る目』でふるいに掛け、残った相手と自分を比べて二の足を踏んでしまう。自分には不釣り合いだとかなんとか。せっかく興味がわく相手を見つけたのに。

 

 

 

●人を好きになるとは

結局人を好きになるって何なんでしょう。もう若かりし頃のような、『心が燃えるような恋』は、僕たちアラフォーには出来ないのでしょうか。スタート自体が難しいのですから。自分と相手の社会的『条件』を比べ合って身を引いたり、対象外にしたり。もうキリがありません。時間が無いのに。

 

僕は思います。僕たちアラフォーは『人間性に引かれる』のが一番だと。社会的条件などではなく、1つの生物として、純粋に相手に引かれることが最も重要だと思うのです。

前述したように、目視でふるいに掛けて勝ち残った相手と、積極的に同じ時間を過ごし、人間性を知ってから最終判断をすればいい。ということは、『見た目で判断』し気に入った相手が『好きの始まり』なのではないでしょうか。気に入ったのですから、『好み』であり、軽い『好き』の始まりです。まずは好きになる事が先ではないかと思うのです。

 

 

 

●まとめ

アラフォーの僕らは逆に、色々考え過ぎず、これまでの経験をもとに『見た目』で判断したあとは、積極的に関りを持つ。軽い『好き』状態なのですから、遠慮なく告白してもいいような気がします。軽い好き状態なら、振られても傷つくことも少ないでしょうし。

とにかくスタートを切るのが大事。下手な鉄砲ではありませんが、残された時間はあとわずか。男性も女性も。好きになってから深い人間性を知り、その後で社会的条件を検討するのがベストのような気がします。アラフォーは基本的に一個人としては、生きていけるわけですから、その延長線上で互いに生きる心のパートナーとなれれば、それで十分ではないでしょうか?心の支えがあるって、とても幸せなことですもの。

 

 

 

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J-9  離婚した夫婦の性格の不一致を具体的に晒してみる

僕はシングルファザーです。子供二人を引き取りました。

『引き取った』という表現は宜しくない。僕自身、子供と離れるつもりはありませんでした。

しかし、ラッキーな事に、母親である妻は子供を連れて行こうという意思はなかった。本当にラッキーでした。

 

 

離婚して4年目に突入。元嫁とはラインで繋がっていますし、険悪なムードはありません。

特に長女である娘の事に関しては、割と頻繁にやり取りをしています。

そんな中で、久しぶりに険悪なムードになりました。

 

離婚理由は一言で説明できるような簡単なものではありません。まぁ色々とありまして。人生観や結婚感や妻夫感や父母感や。。。

 

 

互いにではありますが、少しは反省しているのかと、探りを入れた僕が悪かった。やはり離婚までには意見のぶつかり合いがありましたから。言いたいことは全て伝えたつもりです。互いに納得の離婚でした。子供だけが犠牲になりました。

 

そんな僕たち夫婦(離婚後)の残念感を晒してみようと思い立ち、ブログにしてみます。

 

 

 

子供の事についてラインしていて、会話の流れで離婚理由に触れてしまった時のラインの一部です。子供の名前などが出てくるので、スクショは問題部分だけとします。

僕と元妻の意見の相違が明確になっています。どうぞご覧ください。

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元嫁の『貯金すらなかっただろ?』の直前の解説をします。

 

ある時期から僕たち夫婦は家計を分けていました。共働きだったので互いに収入がありました。

『身の丈に合った生活を!』がコンセプトだったのですが、いつの間にか借金まみれだった元妻。ちなみに僕たちは貧乏ではありません。しかし裕福でもありません。

 

長男の進学を目前に、家計が別々だった僕たちは、各々で貯蓄があってしかりだと、僕は思っていたのです。進学資金を出し合うつもりでした。しかし現実は妻に貯蓄は無かった。貯蓄どころか借金しかありませんでした。

このスクショのやり取りの直前に僕は元嫁に対して『貯金すらなかっただろ?』と聞いたわけです。

 

 

 

 

離婚してからは特にですが、専業主婦をさせてあげれるのが一番だと思うようになりました。もちろん、パートナーである妻が望むなら。

 

専業主婦問題は、男女問わず社会の課題だと思います。現在の世の家庭の金銭問題は簡単ではありませんし。

 

金銭問題は別として、僕はパートやバイトでもいいから、女性も社会の一員として活躍した方が女性の為になると思っている男です。理由は割愛します。それこそ個人の思考の問題なので。

 

 

それとは別に、元嫁の思考はどうしても消化できません。元嫁の考えはラインの通りです。

男性は稼いでなんぼ。家計の全てを養えなければ男じゃない。という考えです。

 

 

現在の世の中の情勢や、女性としての意識。二つを加味して僕は彼女の考えを飲み込むことが出来ませんでした。離婚理由はこれだけではありませんが。

 

 

さて、この記事を読んでくださった方は、どのように感じるのでしょうか?

 

 

少しでも誰かの心に響けたら!!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

J-6  親孝行したいときには親はなし【親が喜ぶこと】

僕は今日、親孝行します。多分人生初の試みです。自分から狙って親孝行するのです。

僕の大好きな和食系の飲み屋さんで、フグのコース料理を両親と僕の3人だけで食べることにしました。子供たち2人を留守番させて、僕と僕の父、母の3人だけでの食事会です。

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以前から思っていました。何か親孝行出来る事はないものかと。

僕の子供はもう大きいです。長男は成人していますし、長女も高校2年生。もし僕が彼らからしてもらって『嬉しい』と思う事ってなんだろう?と考えてみました。

高価な贈り物などいりませんし、旅行に連れて行ってもらうとかは、なんだか金銭的にも負担が大きそうで申し訳ない。逆に子供たちの生活を心配してしまいます。そうやって何個か考えていた時、『子供の招待で、少し高価な食事をご馳走になる』と嬉しい!と感じる事を発見したのです。

 

僕の息子は社会人になり、金銭的にはもう自分で生活のほとんどを処理できるようになりました。そんな息子の稼いだお金で僕に食事をご馳走してくれるなんて、親として凄く嬉しくて素敵な事だと思ったのです。

親は子供にご飯を食べさせるのが義務です。生活の全てを親が負担してきました。今まで食べさせていた子供から、今度は自分が食べさせてもらう。もしこんな事が僕に起きたらきっと、感動するでしょう。自分もここまで子供を育てたんだなぁって感慨深い思いをするでしょう。もう一つ付け加えるなら、『親を食事に誘う』という、親を想う気持ちを持てるようになった子供に感動するでしょう。

 

僕は親になり、子育ても終盤。やっと自分の親の気持ちが理解できるようになりました。だから、僕が子供からしてもらい嬉しいことは、きっと僕の両親も同じく感じてくれるだろうと思ったのです。

 

有名なことわざに『親孝行したいときには親はなし』というのがあり、僕はこの言葉にとても深い意味を感じていました。

僕はけっこう劣悪な環境で子供時代を過ごしてきました。両親や祖父母を『死ね』と本気で思っていた時期もあります。ご飯も食べれたし学校にも行けましたが、『家族の温かさ』を感じたことも無いし、精神的な意味での力になってもらったこともありません。『子供を育てる義務』だけで僕を成人させたんだと思っていました。

こんな僕が今は『親に喜んでもらいたい』と思えるまでになったのです。

 

 

僕が生れた時、僕の親はもう親でした。当たり前ですよね。子が誕生した瞬間に人間は『親』になるのですから。僕は自分が生れる前の両親を知りません。この世にまだ誕生してないわけですから。しかし親は僕が生れる前から存在し、僕が生れてからやっと同じ時間軸の中で生活をするようになる。

親には過去からの時間の繋がりがあり、親個人としての人生の連続した流れの中にいます。子である僕は、その途中から参加したことになります。『親には親の事情』があったのです。僕の育ったあの劣悪な環境の原因やどうしよもない理由が。

 

僕は、でき婚です。そして今は離婚してしまいました。本当に自分勝手な息子です。

荒れた環境にそだった僕は、両親に感謝の言葉を伝えたことがありません。家族としての温かさを知らないまま育ったので。親が子に、子が親に感謝を伝えるなど、ドラマの世界だけの出来事だと本気で思っていましたから。

でも現在は自分の両親に対して『感謝』しています。親の事情を僕は知りません。知りたいとも思いません。でも、知らなくても今の僕は両親に感謝できているからそれでいいです。

 

このように僕が思えるのもきっと両親のお陰なのだと思うのです。温かい言葉を交わし合った事はありません。しかし両親の生きる姿勢や行動が僕の精神を成長させる基礎となっていたのでしょう。

自分の子供にとって僕がそんな存在になっていれたら、最低限の責任は果たせているのではないかと思います。

 

 

僕は今日初めて親孝行をします。親孝行を実行するまで42年と7か月かかりました。

感謝の言葉は伝えません。感謝を行動で示すだけです。こっぱずかしさは、まだまだ消せませんから。

 

 

少しでも誰かの心に響けたら!!

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