雨のち いずれ晴れ

ホントは寂しがりやのシングルファザーが叫ぶ! 誰かに届け!誰かに響け!!

昼間に月が見える

平日に休みをとった。
行き交う車の中の人たちは仕事の格好をしている。
春を予感させる青空と日差しが心地よい。

みんなは仕事してるのに自分は休日で、何だか得した気分だ。

今日の休みは、正当そうな理由を付けて時間をもらった体で、戻るつもりはない。サボりに限りなく近い休みだ。





年齢を重ねると体も心も変化するが、僕は自分の事をこう思っている。『心が変わらない人』

当たり前だが、自分の事は自分が良くしっている。内面も行いも全て。自分には隠しようがない。

自分で言うのも何だが、僕は『いいやつ』だと思う。人を騙したり傷つけたりすることが大嫌いだし、悪事を働くような勇気も持ち合わせていない。
こう書くと聞こえはいいが、他人に公言していることがありそれは『僕はいいことでも悪いことでも真っ直ぐに進む』と言っている。
物は言いようとはこのこと。



平日の休みに得した気分で町中を目的もなく運転していると、解放感からなのか、普段は感じない自分が見える。


普段は明るく振る舞っているが僕にだって闇の部分があるのだ。
普段は、仕事をしているときは、精一杯やっていればそれで済む。それしか先へ進む方法がないから。
はたと我に返るのが夜。もしくは今日のような瞬間。
離婚してしまった自分の未来への不安。どうしても拭いきれない子供たちへの申し訳なさ。妻にたいする罪悪感。これらが漂っている闇の部分に月のように浮かぶ希望は、子供の成長による責任からの解放と突発的な出会いに対する期待。

何事にも他力本願にならない僕の長所をもってしても、コントロール不能な事柄が多いこの世界。



今日の青空には月が見えない。流れる雲よりも透き通ったクラゲのような月が。



たまには今日のような休みもいいだろうと肯定してくれそうな昼間の月が見えたら、車の中でこんな文章書かなくても済んだのに。




少しでも誰かの心に響けたら!!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。