自慢ですが、僕は1級建築士の学科を独学で合格しました。
あくまでも学科だけですが・・・・
経験した結論ですが、製図も含めて
独学でも一級建築士は合格可能です!!
実際に最終合格者の1割程度は独学合格者なはずです。(だったはず・・・)
僕の経験を記事にします。学科のノウハウに関しては、制度が変わった今でも通用する内容なはずです。真剣に独学を考えている人は、是非読んでいただきたい記事になるでしょう。
一級建築士は専門の資格学校に大金を支払って通学し、受験する方が大半だと思います。
貧乏だった僕は、資格学校に入学するお金がありませんでした。だから現在取得している資格の全てを独学で取得しました。
現在取得している代表的な資格は二つ。
二級建築士と一級施工管理技士です。
一級建築士受験の戦歴は以下
受験一年目は平成18年。1点足りず不合格。
翌年の平成19年の二年目に合格しました。過去にない難易度の年でした。
製 図:平成19年ランクⅡ 平成20年ランクⅣ
現在は休憩中・・・・(休憩してからだいぶ経過しましたが・・・)
目 次
- 気持ちの準備(覚悟)
- テキストの準備
- 一級建築士受験関係のサイトを見つける
- いよいよ勉強スケジュール作成(工程表)
- 勉強方法(インプットの方法)
- 過去問題を完璧にするということ(ここが決めて!)
- 最後に・・・・
気持ちの準備(覚悟)
まず初めに何よりも大切なこと。それは二つ。
最後までやり抜くと自分に誓う事。
妥協しないと自分に誓う事。
独学は自分との闘いです。誰にも強制されない分、外部からのプレッシャーがありません。比べられる人もいないことから、危機感も薄くなっています。
どれだけ自分を甘やかすことなく、妥協することなく勉強を計画通り続けていけるかで、結果は半分以上決まってしまうと思っていただいてかまいません。
絶対に負けられない戦いがある!!
テキストの準備
勉強をするには、試験内容をしっかりと網羅しサポートしてくれる教材が必要です。
僕が目を付けたのは有名資格学校の教材。
ネットオークションで手に入ります。
なるべく最新のものを入手してください。
テキストと問題集です。最低でもこの二つは入手してほしいです。
市販のものと何が違うのか。
1 テキストに沿った問題集になっている
インプット、アウトプットをテキストの流れで進めていくことができます。
進行具合を確認、把握するのに便利です。
2 解説が詳しい。(これが一番大事!!)
分からない内容をしっかりと詳しく理解できます。
一級建築士受験関係のサイトを見つける
僕は「教育的ウラ指導」というサイトを利用して、学科の模試や製図の添削などで利用しました。有料サイトです。書籍も出ています。
独学といっても、自分のレベルや知らない問題など、情報収集は大切です。
登録すると様々なサービスが利用できます。
掲示板などを通じて、独学仲間にも触れることができ、孤独を緩和してくれます。
何より勇気が持てます。
多少のお金はかかりますが、利用したほうがいいと思います。
いよいよ勉強スケジュール作成(工程表)
まずはいつから勉強を始めるのか。。。
早いに越したことはありません。できることなら今年の学科試験終了後すぐがいいと思います。
今年のテキストを利用して来年の問題を受験するのです。
今年の受験が終われば、ネット上に今年のテキストが出回り始めます。そのテキストを入手したら始めるということにすればいいと思います。
スケジュールの組み方ですが、受験日の1.5か月前はひたすら問題を解く(確認する)時期に割り当て、その他の日数をインプットに使ってください。
ここで重要なのは、初めから無理な計画を立てないということです。
休みの日をしっかりと入れ込むようにしてください。
仕事や勉強のストレスなどで、絶対にスケジュール通りにはいきません。
だからこそ、初めに組み上げるスケジュール(工程表)は仕事の時と同じく、余裕のなるものにしなければならないのです。
ちなみに僕はCADを使い、勉強開始日から受験当日までのカレンダーを作り、A1でプリントアウトして、カウントダウン形式で残りの日数が見える化できるよう勉強部屋に貼りました。
ちなみにこんな感じ。
勉強方法(インプットの方法)
全ての学科テキストのページ数を足して、インプットに割り当てた日数で割ると、一日に勉強しなければならないページ数が算出されます。
どの科目から始めてもかまいませんが、お勧めは、一つの学科を終わらせてから、次の学科に移行していったほうが、頭の整理がつきやすいと思います。
一日の勉強の流れですが、テキストでインプットしたら、問題集で確認してください。
そして、間違ったところを再度インプットしなおしてその日は終わりです。
定期的な復習ができるように、これまでの問題を解きなおす時間を作ってください。
このように、問題を何度も解くことが、一つのコツとなります。
一回目から最終的に何度解くことになるかは、勉強の進行具合によるでしょうが、最低でも、3回は全ての問題を解かなければならないと覚えておいてください。
そしてその3回目までに、過去問題は完璧にしなければならないことも覚えておいてください。
過去10年分ぐらいの問題は解いてインプットしてほしいです。
資格学校の問題集は10年分あるはずです。
過去問題を完璧にするということ(ここが決めて!)
他の試験はどうか分かりませんが、一級建築士において、過去問題はほとんど出てきません。少なからず僕が受験したときはそうでした。
もし現在の試験で過去問題が多く出ているようなら、難易度が下がったのでしょう。
それにしても、過去問題は類似のものを入れてもそんなに多くは出題されないはずです。
じゃあ何故、何のために過去問題を勉強するのか?
建築的思考を養うため
このことに尽きます。
これが出来るようになれば、学科は合格します。
過去問題がほとんど出題されない試験において、『考え方を身に着ける』以外に勉強をする意味はありません。
問題や答えを覚えるのではありません。
問題の意味や答えの理由を理解するのです。
だから「覚える」・「暗記する」とは違います。
このことを意識しながらテキストでインプットし、過去問題でアウトプットしていってください。
答えの理由を他人に解説できるぐらいになってください。
勉強中もそうですが、試験においては特に、新しい問題に幾度となく遭遇します。
その時に、建築的思考で、ロジカルに答えを導き出す頭脳になっていなければなりません。このことが最も重要なのです。
その他に、暗記ものはありますので、なるべく多く暗記して、1点でも拾える可能性を増やしてください。
最後に・・・・
一級建築士は難関です。
何が一番大変なのか、それは・・・・
仕事をしながら難解な勉強もしなければならないこと。
はっきり言って、かなり大変でした。心の病気になりそうでした。
2回目の製図で不合格になったとき、燃え尽きました。
精神的にも限界でした。
一級建築士は、勉強さえしっかりできれば、合格は目の前に見えています。
受験当日まで、しっかりと計画通りに勉強できるか、それ自体が難関なのです。
正に自分との戦いいなのです。
この記事に反響があるようでしたら、製図編も書きたいと思います。
受験を目指す方、是非頑張って自分との戦いに勝ってください。
少しでも誰かの心に響けたら!!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。