雨のち いずれ晴れ

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アラフォーの女性が別れを決めた理由 【性格と容姿のバランス】

僕には仲の良い異性がいます。彼女はタムラといいます。年齢は僕の一つ上なので、今年44歳になったはずです。

僕たちの関係はちょっと変です。自分でも変だと自覚しています。

僕はタムラに何でも話せます。体のどこでも見せれます。どんなに恥ずかしいと思う事でもタムラにならできます。

話していてムカつくとストレートに伝えるし喧嘩にもなります。連絡はほとんど取りませんが僕の心に定期的に訪れる『整理整頓期間』を経ても携帯のメモリーには必ずタムラの連絡先は残しておきます。でも数年間連絡しないときもあります。

仮にタムラが死んだら悲しいですが、まあまあ悲しい程度です。もちろん異性として意識したことは一度もありません。考えるだけで気持ち悪いです。

最初に『仲が良い』と書きましたが、実際のところ本当に仲が良いのかは疑問です。

 

そんなタムラから数年ぶりに連絡が来たので食事をしてきました。

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互いに自分から連絡をするということは、理由ができた時です。理由といっても大したことではありません。『話したい』と思った時だけ。そうだな、、、僕は心の中にどうしても消えないモヤモヤが発生した時に連絡しているような気がします。

 

僕は何でも話しますが、タムラも僕に何でも話します。とにかく気を遣わず恥じらう事もせず、どんな悪態でもつけますし、そのことで不快に思われようが気になりません。とにかく互いに気にも留めない仲だからなのでしょう。

こんな関係だから話の内容はグロテスクなものが多い。この日のタムラの話は、別れ話でした。やっとできた彼氏と別れたというのです。

 

今年で44歳になるタムラは一度も結婚したことがありません。容姿は普通ですし、しっかり仕事もしています。本人曰く「婚期を逃した」というのは嘘ではないと思います。こんな年齢まで自由気ままに生きてきました。そんな彼女もそろそろ、やっと寂しくなったのか1年前に本格的に『彼氏探し』をして見事にお付き合いに発展。しかし結果的にタムラは自分から別れを告げるに至りました。以下にタムラが話した内容をまとめていきます。

 

 

 

とにかく出会いを探した

タムラ自身もう44歳。相手は若いにこしたことは無いが限度もある。さすがに20代はアウトオブ眼中。ターゲットは35歳以上に設定していた。『婚カツパーティー』的なものには興味がない。だってろくな人来ないでしょ?そんな所に出向かないと異性と出会えないような感覚の人ではきっとお付き合いには発展できない。まぁ生身の自分をライブで値踏みされることにもためらいがあるしね。自信が無いと言えば、はい、それまでですけど。当たり前でしょ、私44歳なんだから。そこらへんの自覚はしっり持っていますよ。あっ、でもジムには通っているし体型維持には勤めています。

数少なくなった飲み会には積極的に参加したし、とにかく家にはなるべくいないようにした。とにかく家の外に出て出会いを、そのチャンスを、確率を少しでも上げようと努力したんだよ。

 

 

とにかく妥協の繰り返し

周囲を見渡すといい男はそれなりにいる。でもみんな結婚してしまっている。

「最初は容姿で判断するでしょ?」と、道行く男を観察したところでナンパするわけにもいかないし、酒場で声をかけてくる男たちは完全に下心見え見えだし。

紹介なんてしてくれるわけないじゃん。44歳のオバサンだよ。だから流行りの婚カツアプリに登録したの。恥ずかしかったけどちゃんと自分の顔写真を晒してさ。

いっぱい連絡がきたよ。その中から何人かとは実際に会ってみた。そうやって会っていくうちに分かってきたの。自分が『普通の男性ってこのぐらい』って思っている条件が理想が高いってことに。鏡に映る自分と社会的スペックを客観的に見積もって、自分なりに男性に求める条件をぼんやりと考えながら行動していたけど、アプリを使ったってそんな男性には出会えない。マッチングしない。なぜならそんな男性たちはみんな若い女を望んでいるから。

でもね、でもね、それでもねやっと巡り合えたの。私が自分を客観的に見積もってはじき出した条件に近い人と。その条件を元に妥協できる範囲の人と。

 

 

どんどん劣化していく

その人はバツイチだったし、むしろそっちのほうが安心できた。年齢は二つ下の42歳の人。話も合ったし収入もまぁまぁで。とりあえず貧乏そうではなかったよ。

ちょっと気になったのは容姿かなぁ。やっぱりオジサンって感じだった。でもそれって私だって同じなんだって思ったよ。どんなに化粧したって目元や口元の小じわはもう隠せなくなってる。髪にも張りが無くなってきてるし、そういうの必死で隠そうとしてメンテナンスするのにも疲れてきちゃった。

私の友達はみんな結婚してる。家の中ではすっぴんなんだって。当たり前のことなんだけど、羨ましくなっちゃう。異性の前でどうどうとすっぴんでいられて、そのことに不安を感じなくていい環境。

お付き合いするきっかけは彼から切り出してくれた。何度目かの食事の後にね「これ以上探していてもキリがないのでは?お互いを一つ一つ確認していくには時間が足りない。お付き合いしてみてダメだったら、その時は潔く別れましょう」

なんだかよく分からないけど納得したというか、勢いに負けたというのか、とりあえずそこからお付き合いが始まったの。本当に久しぶりの『彼氏』で嬉しかったな。別に結婚する訳じゃないんだから、所詮『彼氏』なんだから、ダメだったら別れればいいじゃんって、そんな軽いノリだったしね、私自身。

 

 

 

どうしても妥協できなかった

1年ぐらいお付き合いしたんだけど、いっぱい色んな所に行ったなぁ。色んな話もした。まだまだ気を遣う仲だったけど、それでも付き合い初めから徐々に二人の関係が近しくなっていくことが嬉しかった。やっぱり体の関係は大切だよね。お付き合いするっていうのは、そういうのがありってことでしょ。そのことで二人の関係が急速に発展するでしょ。お互いにいろんなものが見えてくる中で、この人とだったら長く続けれるかも?って思うようになったの。しっかりと大人として自立しているし常識的感覚も金銭感覚も納得できるものだったし、両親や子供との関係だってしっかりしていて優しい人だった。もちろん私にも優しかったよ。性格は本当に理想的だった。性格は。。。

 

お付き合い当初は緊張や勢いや嬉しさで気にならなかったんだけど彼、斜視だったの。『少し』という度合いは超えていた。疲れていたりお酒を飲んだりしたときは酷くてさ。そのことを伝えた事は無いけれどきっと自分でも気づいているはず。私、そのことがどうしても気になってしまって・・・

 

彼氏が出来た事は周囲に公言していなかった。特別理由は無いけれど、そのうち自然に感づいてもらえるものだと思っていたし。だから友達や家族に会わせたことは無い。でもこのままお付き合いが続いて行けば、やがていずれ身近な人たちに紹介するときがくる。その時にね、その時にさ、彼の目のことどう思われるかと思って。。。

きっとタムラは『妥協したんだ』って思われるんじゃないかって・・・

 

 

 

微妙な気持ち

この一つの事だけが気になってタムラは別れてしまいました。もったいなかったような気もしますし、理解できるような気もします。とりあえず僕が思ったのは、タムラは自分が可愛かったのだと感じました。彼氏を介しての自分の評価です。「こんな人と付き合っているのか」というさげすんだ感想を抱かれたくなかった。もっと言えばタムラは初めっから別れの可能性を感じていたのだと思います。なぜなら二人で写った写真が一枚も無いというのですから。

気になっていたのでしょうね。妥協から始まったのでしょうね。選択肢が少なくなっていく中で、一時は自分をごまかしてみたものの最後まで貫けなかった。

 

 

性格と容姿と収入のバランス。年齢と共に、状況や環境と共に条件は変化していくものでしょうが、タムラの話は今回も考えさせられました。最後まで読んでいただいた方はどのように感じたのでしょうか。

 

 

僕は微妙です。。。

 

 

 

少しでも誰かの心に響けたら!!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。