雨のち いずれ晴れ

ホントは寂しがりやのシングルファザーが叫ぶ! 誰かに届け!誰かに響け!!

【結婚 不満】平等・ギブアンドテーク思考が結婚生活を崩壊させる

とある夫婦と食事を共にしました。お酒も入り過激な話も飛び交う中で、少しずつ夫婦の空気が淀んでいき、大ゲンカになりました。以下内容です。

 

妻 「そういえばこの間、あたしが迎えにいったよね」

  「今度はあなたが迎えにいってよ」

夫 「その日は約束があるから無理だよ」

妻 「そうやってあなたはいつも私にばっかりおしつけるでしょ」

  「たまにはあなたも家の事をやってほしいわ」

夫 「家の事は何でもやってるだろ」

妻 「私に言われないとやらないじゃない」

夫 「やり方をいちいち口出ししてくるだろ。やりずらいんだよ」

  「そもそも家の事はお前と同じぐらいやっている」

妻 「そんなことは無いでしょ」

  「掃除機掛けるだけが掃除じゃないのよ」

  「洗濯機の中にはゴミ取り袋があってそれ掃除してるの私だよ」

  「キッチンだって私が掃除してるし、冷蔵庫の中だって、黙っていたら汚   れるの」

  「洗面所の排水溝だって、髪の毛が詰まったりして、定期的に掃除しない   と水が流れなくなるのよ。あなたそういうの分かってるの?」

  「私が多くを負担してるのよ!」

夫 「だったら言ってくれればいいだろ!!」

 

まぁ、こんな感じです。書ける部分はね。俺もあったなぁ、こういうときがって懐かしく思いました。そしてこんな話はしょっちゅう聞きます。お互いに生活に精一杯。家事や育児で自分の時間が無くて、自分の時間が無い事がストレスで。仕事して疲れてるのはお互い様なのに、帰宅すると一息つく間もなく、家事が待っている。育児が待っている。どちらかが家事などしているときに、片方がテレビを見てダラダラしてたりすると、「ハァー」っとため息が出てしまう。『こいつ分かってんのかよ?』みたいな・・・・

子供が巣立つまで20年あまり。ずっとこんな事が続くのです。そしてお互いに不満がたまり満たされない気持ちが心の隙間を生む。その隙間がどのような悪さをするかは、個人の問題ですが。

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●家事について

まずは独身時代を思い出してください。独身であれば自分の事は自分でやりますよね。掃除も洗濯も食器洗いも。洗濯機のゴミ取りだって、排水溝の詰まりだって、全部自分でやっていたはずです。そもそも自分で全部やっていたわけです。そしてパートナーが出来たら一人分増えます。食事などは適当だった独身時代より、たしかにもっとちゃんとした物を食べ、洗い物は増えるかもしれませんが、その他のやることはそんなに変わりないでしょう。洗濯や洗い物が倍になっただけ。10分かかったのが20分になったかもしれませんが、その分、分担してできるわけですから、『やることリスト』を丁度半分にできたなら、結局一人の時と作業量は変わらないという理屈になります。

 

 

●育児について

お子さんが産まれたら、やることは増えます。当然です。そしてどうしても女性の方が大変になる。子供は親の意思とは無関係に行動します。特に小さい時は。子育てにおいては、脳の機能上、女性の方が気が利きます。細かなところまで気づきます。そして『やることリスト』が女性の中だけで増えていきます。女性は沢山『やること』に気づくのに、男性は気づかない。女性にとっては当たり前の事なのに、男性には分からない。この時男性は、子供が生まれる前の『やることリスト』を全て自分が終わらせ、女性には子供だけに専念してもらえるぐらいの環境を作ってあげるのが理想だと思います。物理的に不可能だとは思いますが、あくまでも理想論として。

 

 

●収入の量で家事分担を割り振る

男性が、もしくは女性の方が収入が多いから、少ない方が沢山家事をこなすべき!みたいな考えは論外です。結婚しないでもらいたい。パートナーは家政婦ではありません。金銭的契約で結ばれた関係でもありません。

 

 

 

●恋愛時代はどうでしたか?

お付き合いしているときはどうでしたか?同棲期間があった方は特に。『自分一人』の延長線上で、なんでも自分でやっていたのではありませんか?パートナーが出来た瞬間から、なんでも分担していましたか?いや、違うでしょ。『思いやり』や『優しさ』や『気遣い』で、疲れているであろう相手を想い、求められなくてもいろんな事をやっていたのではありませんか?同棲期間があったなら、相手がどんな感じで生活をするのか分かっています。家事などにおいてもね。それを恋愛時代には許せていたのですよね。それを理解して結婚したのですよね?

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●ギブアンドテーク思考がもたらす弊害

私が(僕が)これをやったんだから、あなたはこれをやるべき。

なるべく平等にするべき。

このような考え方が問題なのです。

自分の時間を自分でコントロールできる状態なら、まだこのような考えも可能かもしれませんが、子供が生まれてしまえば一気に崩壊します。そして社会に出ていればなおさら。年齢や経験を重ねるごとに、仕事レベルは上がり、質も量も多くを求められる。一日の時間の中ではどうしてもさばききれないことが多くなってきます。それに加えて精神的摩耗も発生してくる。時間にも心にも余裕があった昔とは、状況が変わってきます。精神的、肉体的容量オーバーのしわ寄せは、家庭に持ち込まれます。家庭で家事育児を支えている女性の場合でも同じ。社会に出ていようが出ていまいが、生きていく(生活していく)上での『仕事』をしていることに変わりはありません。専業主婦であれライフステージが上がってくれば、家庭での『仕事』もレベルアップしてくるのですから。

そんな環境の中で、『あれをやったから、これはやってくれ』というギブアンドテーク思考は危険です。なぜなら不平等を感じるきっかけになるからです。やってくれなければ不満や怒りを感じるでしょう。さらには『言わなくても気づいてよ』という、テレパシー的要求まで発生して、さらにイライラが募ります。『求めることに応じてくれない』『決められたことをやらない』『そのしわ寄せは自分に来る』こうやって、パートナーとの溝が作られてくるのです。そしてしまいには、『愛が無い』『優しさが無い』という感情に繋がっていきます。

 

 

●じゃあどうすればいいの?

 結論から言うと、『やれる人が、やれることを、やればいい』それだけです。

部屋が汚いなぁと思ったら、思った人がやればいい。食べたら直ぐに食器を洗いたいなぁと思ったら、思った方がやればいい。排水溝が詰まったら、見つけた人がやればいい。子供が産まれたら、やはり子供に集中するべきですから、その他のことは無視するぐらいが丁度いいと思います。もう片方(相方)がいるわけですから。

家事においては、困った人、気づいた人がやれる分だけやればいいのです。そもそも一人暮らしなら、全て自分がやるはずの作業なのですしね。『やる事リスト』の項目は同じ。量が多少増えただけです。そうでしょ?

男性でも女性でもどちらでもいいですが、『やらなければいけない』は、自分がそう思っているだけですよね?それに対して相手が行動しなければ、相手はそう思っていないということ。そのことが気になるなら『やってほしい』と伝える事です。「こんなこともできないのか家の嫁は」とか、「うちの旦那は当たり前のことに気づかない」だとか、思うだけ無駄です。そもそも性別はおろか、育った環境すら違うのですから。そして互いに疲れています。分かってても行動できない時だってあるでしょ。相手に求めない事。お互い様なのですから。

 

 

●まとめますね

そもそもが一人だったのです。全て自分がやっていましたし、やらなければならないことでした。そこに男女の違いはありません。結婚したらその量が少し増えただけです。10分が20分になっただけ。『やる事リスト』の項目は同じで、量が多少増えただけ。自分一人でもこなせる量ですよ。自分が全てやったっていいじゃないですか。自分の家なんだから。そして何より二人には愛があります。思いやりがあります。互いに補いながら生活していけばいいし、完ぺきじゃなくていいじゃないですか。余裕がある時にやったっていいじゃないですか。子供が巣立てば、やがてまた二人きりの生活に戻ります。その時には互いを褒めてあげましょう。大変だった時期を二人の力で乗り越えたのですから。愛無くしては成し遂げられなかったはずです。

シングルファザーの僕が、反省を踏まえて書き綴りました。どうかお幸せに。

 

 

少しでも誰かの心に響けたら!!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。