冒頭から凄かった!!
音楽を聴いただけで発汗を覚えたのは初めてかもしれない
Jazz素人の僕は何が凄いのか分からない。でも凄い!!
凄いと感じる!!
爆発音のようなパワーのドラム。
音の後ろからやってきて、体全てを震わせるウッドベース。
流れるような、弾けるようなピアノ。
脳天に突き抜けるトランペット。
その音はまるで、真夏の暑さの中で一瞬涼を成す激しい通り雨に全身を打たれた時のような、花火を間近で見た時の全身に感じる炸裂音のような、そんな物凄いエネルギーを感じる音だ。
一人ひとりが際立っている。
互いに目配せしながら、楽しそうに演奏する四人。その笑顔とは裏腹に、熱を帯びてスピードを上げていくリズム。
どんどん音に飲み込まれていく。心も。体も。
この距離だから感じられるプレイヤーの息遣い。
音圧だけじゃないエネルギー。
紡ぎだされるその音は、時に優しく、時に激しく僕を震わせながら通り過ぎていく。
感情を揺さぶられ、勝手に自分の中から何かが湧き上がってくる。言葉で伝えることが出来ない何かが。体は熱を帯び、じんわりと汗ばむ。
今、僕は感じている。繋がっている。プレイヤーと。会場全員と。
ビリビリと、でも柔らかく、それでいて激しく、音の波動が駆け抜けていく。今の僕に出来ることは目の前で繰り広げられるプレイヤーの演奏を、ただ感じるだけ。気を抜くと吹き飛ばされそうなエネルギーと圧力を全身で受け止めるだけ。
Jazzって凄いよ!!
鳴りやまぬ拍手の中、肩を組んだプレイヤー四人は、そうしなくても繋がっていることを見せてくれた。
音楽が人と人を繋げることができると証明してくれた。
僕はJazz通にはなりたくないと思った。一生このまま素人でいられたら、いつまでも何回でもこの感動を繰り返し味わうことができる。音に肥えた耳などいらない。活字からもたらされる知識などいらない。ただ経験するだけ。体感するだけ。その今を感じるだけ。
小さな会場で、プレイヤーの細かな表情が見えるこの距離だからこそ味わえる凄さ、素晴らしさがある。
心から思った。
音楽ってスゲェ!!
人間ってスゲェ!!
少しでも誰かの心に響けたら!!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。