2019年もあと少しとなった。自分なりに『不調』と真剣に戦った1年だったと思う。
この記事は、今回で最後になるはずだ。
2014年11月から始まった原因不明の不調の理由に、やっとたどり着いたから。
5年もの間、四苦八苦しながら、加齢と戦いながら全盛期を取り戻すべく日々、トレーニングを重ねたきた。
まったく結果のでない毎日を幾度となく通り過ぎてきた。
その全の要因は『原因不明の不調』。
ハーフマラソンの自己ベストが2013年。フルマラソンの自己ベストが2014年と、もう5、6年前。
この記事を書き始めたきっかけは、またこの自己ベストに挑みたいと思ったから。
「おい!若いときの自分に、かなうわけないだろ!」と思われる方もいらしゃるかもしれないが、そもそも過去の自分のベストなんて、まったく大したことのないタイム。
『不調』じゃなかったら、今頃の僕はもっと早かったはずだ。
その理由として、当時でも、現在でもいい。僕の自己ベストより早い年上の人が、世の中には沢山いる。
だから僕は、加齢のせいには出来ないのだし、まだ年齢のせいにもしたくない。
過去記事:Vol.1
過去記事:Vol.2
2019年の今年は、5月から大会に出場し始めた。
そして、この記事を書いている今は10月。
順調に思われた今年のトレーニングも、結果を振り返ればショックでしかない。
9月に行われた『田沢湖マラソン フルの部』では、ここ数年にない万全の調整で挑んだ。
結果は『途中棄権』・・・・
またあの変な苦しさが体を包み、たった11キロを走ったところで歩き始めてしまった。
大量の発汗が原因とみられる脱水書状で、棄権後には激しい全身の痙攣に襲われた。
ここで症状を再度振り返ってみる。
大量の汗から始まり、スピードに関係なく呼吸が早くなる。
どんどんと走る速度が遅くなる。
次第にどこかの筋肉が固くなり始める。首だったり肩だったり、腕だったり。
最後には歩いていても、足が攣ってしまう。
棄権後は、全身の痙攣。吐き気。冷や汗が止まらず、横になって数時間しないと運転すらできない。
この状態の時の僕は、腕で脈拍を取ることが出来なくなっている。腕の動脈の動きが極体に弱い。
そもそも、大量の汗を自分ではコントロールできない。ここから全てが始まるのだが、給水では間に合わないぐらい大量の汗で体外に出てしまう。
Vol.2で、今年の取り組みを紹介しているが、しっかりと出来ていた。それ以外でも、プロではない僕が個人の範囲でできることの全てを試した。
当然、発汗に対する、暑熱純化に対するトレーニングや、レース時の補給。塩分タブレット等の補給も行った。
日常生活での水分補給もしっかりと行った。
それでも、結果は改善されなかった。
トレーニングを積んでいれば、暑熱純化により、汗の量は少なくなりまた、塩分などの排出もコントロールされ、より走りに適した体に仕上がってくる。昔の僕はそうだった。
この記事を書いているのは、ハーフマラソンをギリギリ完走した翌日。
調子よく、抑え気味に走っていたが、13キロ付近でまた発症・・・
その後は、具合が悪くならないように、ゆっくり、ゆっくり走りながらゴールした。
走りながら、ずっと僕は考えていた。ずっと体と会話していた。
そして遂に、僕にとって、とても受け入れがたい結論に至った。
オーバートレーニング症候群
走っているどこかの段階で、心臓の機能が低下し血流量が低下。
全身へのエネルギー供給が不足。結果、運動能力が低下し、走れななる。
血液循環能力の低下により、老廃物の排除が十分に出来なくなることから、各所の痙攣、足の攣りなどが起こる。
腕で脈拍が取れなくなることが、一番の重要なポイントだと思う。完全に心臓のポンプ機能が弱っている。
発汗については、心臓だけではないだろうが、専門家ではないので、分からない。
心臓の疾患も疑ったが、普通の生活では、まったくの健康体であり、むしろ元気だ。
マラソン時のみ、体の不調を感じるのだ。だから、現時点で心臓疾患を疑うべきでは無い。
オーバートレーニング症候群とは、練習のしすぎで起こる。
ググるとすぐに出てくるので、ご自分で調べて頂きたい。
症状は人によって様々で、一概には言えないようだ。
なぜ僕が『受け入れがたい結論』と表現したのかというと、僕よりもっと練習している人が大勢いるから。
参考までに、不調発症時点(2014年)での僕のトレーニング量を距離でざっくり記述しておく。
1月~2月:月間150キロ~200キロ
3月~8月:月間300キロ
9月~11月:月間250キロ
インターバルなどの高強度のトレーニングは、ほぼ行っていない。
高強度、高負荷になるのは、大会時のみ。
※現在は月間200キロ以下
マラソン中級レベルとしては、普通のトレーニング量だと思う。
たったこれだけの量で『オーバートレーニング』に陥るとは、思ってもみなかった。
まとめます。
2014年10月のフルマラソンでの自己ベスト。
両足を吊りながらゴールした。満身創痍だった。ここで体に大きな負荷がかかった。
しっかりと休養を取るべきだったのに、更なる飛躍を目指して、早めにトレーニングを開始してしまった。(休養期間10日程度)
これが一番の原因だったのだと思う。
何が怖いって、自分では疲労感を感じていなかったってこと。
努力すれば、もっとタイムを良くすることができると信じていた。
これが逆効果だったのだ。今思えば。
僕は専門家ではないので、この記事での判断が正解なのか、それは分からない。
しかし、トレーニングが本格化する春先に一番調子が良く、本来ならば一番仕上がっていなければならい今の時期に調子が悪い。
トレーニングしても向上しないのだ。
不調の症状も、トレーニングが積み重なっていくと増えてくる。
客観的にみても、やはりオーバートレーニングだろうと結論づけられる。
完全休養が必要のようだ。
市民ランナー歴11年の僕は、1か月に全く走らなかったという経験が無い。
走ることがもう、生活の一部になっている。
これからの人生においても、マラソンを、走ることを辞めるという選択肢は、僕には無い。
だからこそ今、しっかりとした対応をしなければならないと思う。
走らないという選択肢はないが、しばらくの間は、ジョグかLSD程度の低負荷で休養を多めにとりながら、復活を目指そうと思う。
この記事をお読みになっているランナーの方へ。
絶対に自分の体を過信してはいけないことを、僕が身をもって証明しました。
長くマラソン人生を楽しむために。長く自分に挑戦するために、よくご自分の体と会話しながら、日々のトレーニングをしてほしいと思います。
少しでも誰かの心に響けたら!!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。