「目が大きな子だな」
君への第一印象。
一気に心を持っていかれた。
これが、一目ぼれってやつだよ。
困惑する周囲をよそに、君との関係が始まった。
始めのうちはギクシャクしてて、なかなか気持ちが伝わらなかった。
お互いにね。
僕の一方的な片思いから始まった関係。
周囲には色々言うやつもいて、完全には祝福された僕たちじゃなかった。
もしかして、そういうの気づいてた?
育った環境が違い過ぎる。どうしても感覚が合わなくて、喧嘩ばかりしてて。
それでも最後は抱きしめあった。
女性ってこんなものなのかなって、少し不満に思う事もあるけど、今では君のツンデレにも大分慣れたよ。
不思議なんだよね。
どんなに時間を重ねても、君には飽きない。
繰り返される馴れ合いの日々も、空気のような関係も、変わらず君が隣にいてくれる『安心感』に変換されていく。
理想を語ればキリが無くて、互いに不満もまだあるでしょ?
でもお互いにもういい歳で。
『諦め』とかじゃなく、君の全部を受け入れることができる僕は『愛かな』なんて、バカげたことを思ったりもして。
こういう気持ちって本当に初めてで。
何か他の人とは違う特別なものを感じてて。
だから、本当にいつまでも、いつまでも一緒にいてほしい。
寒がりのわりに、暑いのも苦手で。
大雑把なのに、綺麗好きだったり。
白湯が好きな君には、笑っちゃうな。
いつだったか、失くしたものを見つけて、大はしゃぎしてる君を見て、その何気ない瞬間に立ち会うことができた僕は心に決めたよ。
もう君を最後にしようって。
僕が落ち込んでるとき、そっと隣に寄り添ってくれて、その君の体温が心地よくて。
最近は「気持ちってやっぱり伝わるんだな」なんて、僕はちょっと自信過剰になってる。
気を付けてよ。無下に冷たくすると浮気するかも。
君にとって僕は、白馬の王子様じゃないかもしれない。
でも、絶対に幸せにする。幸せだと最後まで思ってもらえるように頑張る。
出会った時からそういう覚悟が出来てたんだ。いまさら言うのも恥ずかしいけど。
きっとこれは運命だよ。
そういうの信じる方じゃないんだけど、君を見てると「やっぱりあるのかな?」って。
僕たちは老いていく。
それが人生の宿命なのだから。
女性の君は気になるかもしれないけど、自然体でいいんだよ。
僕と重ねた思い出が、時間が『老い』という証となって、僕と君を変えていく。
素敵なことじゃない。
出会ったあの日から、命の尽きるその日まで、君と共に歩もう。
紹介します。現在の正式な僕の彼女です。
家族になって8年が経ちました。
最後のその時に、『幸せだったにゃ』と感じてもらえるように、穏やかに、楽しく過ごしていきたいと思います。
少しでも、誰かの心に響けたら!!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。