我が家のトイレには、洋式便器と男性用小便器がある。
男の象徴である立位での放尿。回数的には圧倒的に『立位放尿』だ。吾輩が雄であることを認識し、確認する時間でもある。
それとは変わり、一日一善である大便は、基本的に朝の出来事。一善を施し快く一日の始まりを迎えるのだ。
「本日はちょっと緩めなり・・・」との感想を、だれもいない空間に放ち、何気に体内から脱出し世界に開放された『物』を見た。
！！！！！！！！！
真っ赤！！！！
血便になる原因
切れ痔：排便時に肛門の前方と後方が切れ出血する
大腸ポリープ：大腸にポーリプができ、それが破けて出血
大腸憩室症：腸の内壁に袋が出来、その血管が破けて出血
虚血性大腸炎：動脈が詰まり虚血状態から潰瘍が生じ出血
痔 ：直腸の一番下にある静脈の塊の表面が破れ出血
クローン病：消化器官の潰瘍やただれがひどくなると腸管が狭くなり出血
大腸がん：悪性腫瘍からの出血
便器の中にワインかトマトジュースを流したような真っ赤な状態・・・・
そういえば以前にも同じような事があったが、前日に空酒をした。あまり食べないまま赤ワインを大量に飲んだのだ。その時はワインのせいだと思っていた。しかし今回はワインもトマトジュースも飲んでいない・・・・・
一瞬で最悪なパターンが頭をよぎる。長男はもう就職した。問題は娘だ。まだ高校生である。親がいなくても子は育つが金が必要だ。頭の中で貯蓄と生命保険と住宅ローンの事が一気に駆け巡った。
僕の好きな本に『道は開ける』がある。
様々な苦難を乗り越えた人の実話と、その心持を解いた物でビジネスマンなら一度は目にしたことがあるほどの有名な書籍。その内容の一部にはこうある。
『自分にとって最悪な結果を予測し、その最悪な結果を受け入れる覚悟ができたなら、行動しろ』
基本的にビビりの僕は、『最悪な結果』を簡単に想像することができた。受け入れるも何も、自分の身に起こった事がコントロール不能であり、流れに任せるしかない。
怖かったが通院した。幸い近くには名医で名の通った消化器科、肛門科の開業医がいた。問診が始まり刑事ドラマでいうところの事情聴取が始まった。そして驚愕の事実！「赤ワインを飲んでも便は赤くならないよ」との事・・・・じゃあこの症状はずっと前からあったって事だ・・・そのまま触診へんと移った。
こんな時に限ってタイプの女性看護師。「ズボンと下着を膝まで下してください」。僕、風俗とか行ったことないから、知らない女性の前でそんなこと・・・・
まぁ仕方ない、ここはおっさんパワーで無表情を装い下着を下ろしてベッドに横になった。膝を抱えた状態で真横を向くように指示されたのだ。
先生が登場し、本来なら体内からの出口である部分に指を入れられ触診が始まった。
僕の内部でグリグリと指が動く・・・・
いやぁん、バカァン、やめてぇ～～
と心の中で叫びながら耐えた。やるのは得意だけど、やられるのは苦手♡
深夜のお笑い番組でみた、筒状の鏡みたいな物も入れられた。
※誰か買ってみてください
診察室に戻り、結果を告げられた。現時点で出血はしておらず、排便時の色が鮮血のように鮮やかだったこと。そして触診の結果、凹凸物があることをかんがみると
『痔』だというのだ。
まとめてみよう！！
排便時に大量出血。便器の中が真っ赤になった。
便自体には、出血跡が無い。
排便時の痛みは無い。
鮮血は腸の出口付近からの出血であり、胃や腸の奥からの出血であれば、黒い色の出血となるらしい。そのような場合は大病である可能性が高まり、内視鏡などの本格的な検査をしなければならない。
僕の出血場所は、肛門と腸の皮膚の境目で、腸に近くその場所は神経が無いので痛みを感じないとのこと。
へぇ～～あんなに出血したのに、痛みを感じないんだぁ！
いや～ビビりました！でもこれではっきりしました。僕は自覚症状の無い『痔』です。そうです『痔おじさん』です。出血が酷いと貧血になりマラソンに影響が出るらしいので、早急に治したいと思います。しかし、安堵のあまり痔の原因を聞くのを忘れたので、ググりたいと思います。
帰宅後に見た夕方の空は、オレンジ色を通り越して赤色に染まっていた。風が無く、流れることなく浮かぶ雲。その色はまるで、タイプの女性の前で下着を下ろしチ〇コとおしりを丸出しにした時の僕の頬のようだった。
40代になったら大腸検査をしてください！！By医者より
少しでも誰かの心に響けたら！！
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
