このたびは 『墓場まで持っていく話を聞いたら吐き気がした』を読んで頂きありがとうございました。
身ばれ対策として、少し背景を変えて書きましたが、物語の内容は全て事実に基づいております。
第6話に貼り付けたmixiのメッセージ写真ですが、「衝撃過ぎて他の人にも見せたい」「出所はバレないようにする」という約束を健吾にしました。
健吾自身はというと、「SNSで拡散してくれよ」と冗談で返せるぐらい気さくに了承してくれました。
あの写真は現物です(名前は変えてある)
さて、今回の早苗と健吾の物語。読んで頂いた方は、どのように感じたのでしょうか。
ザックリですが物語の内容をおさらいしてみます。
ある日、僕の携帯に早苗から着信が入ります。
早苗は友達の奥さんです。折り返してみると「聞いてもらいたい話がある」と神妙な声です。
僕と早苗は日を改めて居酒屋で会うことになりました。
離婚の相談だなと思っていた僕に、案の定そのような内容の話をしてきた早苗。
家庭内別居状態であり、その原因は健吾の浮気と不倫。このままでは子供たちがかわいそうだから、健吾がこれからの家族をどうしたいのか、その考えを聞いてみてほしいという依頼を受けます。あくまでも被害者は早苗と子供たちです。これが早苗の言い分でした。
その週末。今度は健吾と会いました。
やはり健吾には健吾なりの理由がありました。
健吾が結婚前にしてしまった一度の浮気のせいで、早苗と健吾の関係は歪んだものになってしまいました。
本来なら結婚するべきじゃなかった。早苗の心の中には、いつまでも消えない『健吾の浮気』の傷が残っていたのです。
しかしどうでしょう。実際のところはその『傷』だけではなく、早苗自身の浮わついた気持ちが多分に感じられる早苗行動。
早苗は健吾のせいにして、結婚しているにも関わらず浮気や不倫を繰り返します。全て健吾の大昔の過ちのせいにして。
健吾は自分の行いを反省し、必死で関係改善に努力しますが、どれだけ時間が経とうとも早苗の行動が変わることはありませんでした。
そして健吾は衝撃の情報を目にします。
早苗との関係改善は健吾の人生の必須事項でした。子供たちのためにも。
しかしその衝撃の情報によって健吾の気持ちの糸は切れてしまいました。早苗に対する愛は消えてしまいました。
初めは早苗からの離婚相談かと思いきや、結局離婚を望んでいるのは健吾のほうで、それを阻止したいのは早苗の方だったのです。
何なんでしょうか。ここまで書いてみて、とても気分が悪いです。くだらないです。
正直言って、『墓場まで持っていく話を聞いたら吐き気がした』を最終話まで書くにあたり、とても疲れました。
僕は健吾に同情してしまいます。
健吾ね、家事の全ても行っていました。早苗がそう望んだので。『過去の大罪』を理由に早苗は、健吾を責めに責めまくっていたのです。
健吾。よく耐えた。よく何年も頑張った。
もうここらで良しとしようぜ。
確かに自分の浮気から始まったことなのかもしれない。でも早苗は酷すぎる。度を越した対応と行いだ。今の健吾はまるで奴隷じゃないか。夫を奴隷扱いする、出来る人となんか一緒にいるべきじゃないよ。
健吾。リセットするんだ、人生を。
子供たちを引き連れてやり直すんだ。
今までよく頑張った。お疲れさま。
さあ、最後の一踏ん張り。
離婚に向けて知恵を貸すよ。僕にはいいアイデアがあるんだ。
健吾が本当に離婚を望むならそのアイデアを教えよう。喜んで。
早苗と健吾の物語の結末はまだ分かりません。
しかし夫婦とは本当に分からないものですね。端から見ると幸せそうな家庭も、実際のところはどうなのか分かったもんじゃない。
現在結婚している人。その人たち全てに、何らかの物語があるのだと思います。
『結婚』って何なんでしょうね。どうしてあんなに仲が良かった二人が変わってしまうのでしょうね。それはどの段階から始まるのでしょうね。何がきっかけになるのでしょうね。
もしチャンスがあるなら僕は、『それ』を解き明かしたい。腐り始めるその味をなめてみたい。
自分にまた『それ』が訪れたなら、今度は防腐剤を用意しておくから。
少しでも誰かの心に響けたら!!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。