雨のち いずれ晴れ

ホントは寂しがりやのシングルファザーが叫ぶ! 誰かに届け!誰かに響け!!

責任 という意味

僕は現在、責任がある立場で仕事をしています。

責任を感じているがゆえ、仕事上の不具合が勃発するたびににビビッています。

 

 

不思議です。

今も昔も同じ気持ちで仕事をしていたつもりなのに、いざ自分がプロジェクトの最高責任者になったとたんに、仕事に対して恐怖や不安が消えなくなりました。

 

 

この立場になってみて実感しました。

やはり僕は上司に甘えていたのだと。頼っていたのだと。逃げていたのだと。

何かあったら最終的には上司がなんとかしてくれると。

 

 

人はやはり、その立場になってみないと本当の気持ちは理解できないのかもしれません。

 

 

 

 

僕は今、一つの建物を新築するプロジェクトの最高責任者として職務を全うしています。

施主と会社との間で奮闘しています。

施主の要望に応えると経費がかかり、会社にとっては不利益になります。しかし施主の要望を拒むと、関係性がくずれます。

 

また、出来上がっていく建物の技術上の不具合についても、精査し熟慮し、手を加える部分を吟味し時間とお金を使いながら進めていきます。

 

 

お客様に対してでも、会社に対してでも、何かあったら自分のせいです。責任は僕にあります。この物件の最高責任者なのですから。

 

 

 

では僕が背負っている『責任』とは何なのでしょうか。

施主から任せられた建物を設計図通りの品質を維持し完成させる。

会社に対しては所定の利益を確保する。

 

大まかにいうとこうなります。

 

 

では僕がこの責任を全うできなかった場合どうなるのでしょう。

施主に対して設計図通りの品質を確保した建物を完成させることが出来なかった。

施主からクレームにより契約不履行。

 

会社に対して赤字を出してしまった。

 

 

上記の場合僕はどんな責任を取ることができるでしょう。

最悪の場合、解雇です。これ以上でもこれ以下でもないはずです。所詮サラリーマンですから。

 

 

また、最悪な結果にならない程度の不具合に対して、僕が失うものは何でしょう。

きっと『信用』です。施主に対しての信用や会社からの信用。このプロジェクトに関わってくれている人々からの信用。

 

 

僕には責任があり、そのせいで日々、ビビッていました。不測の事態に恐怖を感じていました。

僕には責任があるから。責任を取らなければならないから。

逆を言えば、良い結果がでると僕の評価に直結します。

 

 

つまるとこと『責任』とは、自分に対する『信用』の増減なのではないかと思いました。

 

 

僕は自分に対する信用を失いたくないから、ビビッていたのです。

 

 

 

自分に対する信用も確かに大切なのかもしれません。

しかしそんなことより、仕事に真摯に向き合い、施主や会社や成果物に誠実な心をもって対処し、自分の不利益などは考えず、真面目にこの仕事を全うする。このことが一番大事なのだと思います。

 

その結果は受け入れるしかない。精一杯やった結果は受け入れるしかないのです。

 

 

 

今回は仕事についての責任に対する考えを書いてみましたが、一個人の社会的責任に枠を広げてみた場合もやはり、信用の増減ということになるのではないでしょうか。

 

信用が増えていくと社会的に何かしらのメリットがあり、信用を失っていくとデメリットがある。

 

 

『責任』とは個人の信用の増減の結果を強制されるということなのかもしれません。

 

 

 

少しでも誰かの心に響けたら!!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。