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あなたの家の外壁、本当に塗装するだけで大丈夫ですか? 「塗装」か「張替え」かの見極め メリット・デメリット

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ご自宅のメンテナンス、長年にわたり住み続けるには、絶対に必要なこと。

特に、雨や風にさらされ、厳しい環境に置かれている屋根や外壁。

一般的に5年から10年のスパンで塗装を施すのが良いとされています。

 

屋根は、外壁工事をするときに、周囲に足場をかけるので、そのタイミングで塗装するのがセオリーです。

せっかく足場を周囲に掛けるのですから、その足場を利用して屋根塗装をするほうが、リーズナブルだからです。

 

外壁工事=屋根工事(塗装)とお考えください。

 

 ご自宅の外部メンテナンスのカギをにぎる外壁。

「塗装」と「張替え」の選択があります。

安く済むのは「塗装」ですが、安易に選択すると、長い目でみたときに、逆に費用が多くかかる場合があるのです。

 

ですので、費用が安いということで、安易に「塗装をする」という選択はしてほしくありません。

ご自分の家の外壁の状態に合った選択をするのが、最善の手段となるのです。

 

 ここでは、「塗装」「張替え」の見極めと、そのメリット・デメリットについて解説したいと思います。

 

 

目  次

 

 

 

塗装工事(塗り替えも含む)

塗装するということは、外壁材の上に保護膜を施すことです。

ついでに色を変えることもできるので、外観の雰囲気も変えることができます。

 

外壁塗装に使用する塗料には、様々な種類があります。

アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素などが一般的です。

 

塗装を施す外壁の種類(下地状態)や、過去に塗装をしている場合には、その相性(付着具合)などを考慮し、希望の耐用年数に合った材料を選定します。

 

塗料の種類と性能については、ネットですぐに情報が手に入るので、検索してみてください。

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www.hontoje.com

 

張替え工事

現状で張られている外壁材を剥がして、新しい外壁材を張りなおす工事です。

種類としては、サイディング(窒素系・金属系・木質系・樹脂系)や、タイル調にしたりもできます。

 

模様や色なども様々なものがあり、塗装よりさらに外観の雰囲気を変える事ができます。

以前とは違う家に見えるぐら変わります。

 

外壁の種類もネットに沢山の情報があるので、検索して知識を増やしてください。

 

 

張替え工事の補足

最近の外壁工事で気になるのが、カバー工法です。

現状の外壁を張り替えるのではなく、その上から新しい外壁材を張っていきます。

 

現状を剥がす手間と、処分費を抑えることができます。

外観などは、張替え工事と同じです。

 

このカバー工法ですが、ご自宅の新築時の状態で、向き不向きがあります。

外断熱の場合には、施工が困難だと、僕は考えます。

専門的になるので、具体的なことは割愛させていただきます。

 

 

工事の基本的な流れ

塗装(塗り替え):足場組立→外壁等洗浄→シーリング打替え→塗装→足場解体

 

張替え:足場組立→既存外壁撤去→新規外壁張り→シーリング→足場解体

※カバー工法は、(既存外壁撤去)が無くなります。

 

どちらの場合でも、足場組立解体は一緒です。

金額や工期(着工から完成までの期間)の差は、施工内容によって違いが出ます。

手間(人数)がかかる分、張替え工事の方が、金額が上がります。また、外壁材の方が、塗料よりも高いです。安い外壁材料を選定したとしても、塗装工事との金額の差は、倍以上になるとお考え下さい。

 

 

 「塗装」と「張替え」のメリット・デメリット

塗装工事メリットは、安価に外壁を保護できるというとです。

色などを変える事により、外観を変化させることもできます。

数年おきに塗装をすることにより、外壁保護を繰り返し、外観変化を楽しむことができます。

 

デメリットですが、性能や仕上がり具合が、下地の状態(外壁表面の状態)に左右されるということです。後で詳しく解説します。

 

また、色の選定にはセンスと経験が問われます。

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このような、「色見本帳」を参考に、色決めをするのですが、プロの僕たちでも実際に建物に塗装したときのイメージを完全につかむのは、難しい部分があります。

 

小さな色見本帳で選んだ色は、建物のような大きな面に着色すると、明度や彩度が違って見えてしまうからです。

自分の意図したイメージから外れる可能性が大いにあります。

色決めする際には、なるべく大きな面に塗った試作品を作ってもらいましょう。

一般的には30㎝角で作ってくれます。

 

 

張替え工事メリットは、なんと言っても外壁材自体が新しくなるということです。

外壁は、長年にわたり気温変化や風雨にさらされ、さらには、地震などにより衝撃も受けています。その全てをリセットできるということが、最大のメリットです。

 尚且つ、新しい材料選定により、見た目から性能まで、まったく違うものに変えることができます。外観だけは新築と同じ状態にすることができるのです。

 

デメリットですが、やはり施工費が高額になるということでしょう。

 

 

 

塗装か張替えかの見極め

塗装と張替えを比べるなら、金額的なことを無視するなら、張替えの方が建物を長持ちさせるためには断然に良いです。

 

しかし、費用を考えると塗装の方がいいですよね。

塗装でも大丈夫なのですが、塗装を選択するにあたり注意しなければならないことがあります。

先にも述べた通り、塗装とは保護膜を施すこと。その保護膜は外壁材に接着されます。

塗装した保護膜自体は期待の性能を発揮しますが、せっかく塗った塗料(保護膜)自体が剥がれ落ちてしまえば、意味を成しません。

外壁塗装をするとき、塗装に適した状態であるか?の判断が必要なのです。

塗装する外壁材自体がボロボロと落ちてくるような状態には、塗装しても長持ちしません。外壁材ごと塗膜が剥がれるからです。

さらには、亀裂などが入っている場合、簡易的な処置はできますが、一時的なもの。このことも塗装を長持ちさせない原因になります。塗膜が剥がれるのです。

 

外壁表面がボロボロだったり、触ると白い粉が吹いている状態であれば、張替えをしたほうがいいです。

 

塗装は、お化粧と同じで、下地が大事!

 

この見極めを無視して、なんでもかんでも塗装しようとする業者に出会ったら、信頼できないと思ってください。塗装して数年後、すぐに外壁張替えの仕事が欲しい会社なのだと思ってください。

 

 

 

まとめ

塗装は、下地である外壁の新鮮度(劣化の程度)が決め手になります。

理想なのは、新築からより近い時期に、一度目の塗装を施すことです。

そうすれば外壁のフレッシュさを閉じ込めることができます。

このことにより、数回の塗り替えに耐える外壁面を維持することができるのです。

 

でもさすがに汚れてもいない外壁を塗装するのは、もったいないような気がしますよね。

 

住宅の寿命を、仮に35年以上と過程し 塗装寿命を10年に設定すると、3~4回の塗り替えが必要になります。

理想の状態で塗装したとしても、地震によるひび割れや、建物内部からくる劣化原因などを考えると、どこかで必ず一回は張替えを行うことになるでしょう。

3~4回の塗り替えを迎えるまでに、張替えが必要になるということです。

 

これに対して、張替えは15年ぐらいの耐用年数だと思います。外壁がボロボロになるまで使うと仮定してです。

同じ条件なら、住んでるうちに1回張り替えるだけでいいのです。

 

一度の費用は大きく違いますが、トータルで考えると、張替えを選択した方が安上がりだと、僕は思います。

 

ちなみに僕は張替え戦法を選択します。一応、建築のプロとして持論に自信があるので。

 

 

信頼できる業者さんを見つけて、よく相談してみてください。

 

 

少しでも誰かの心に響けたら!!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。