雨のち いずれ晴れ

ホントは寂しがりやのシングルファザーが叫ぶ! 誰かに届け!誰かに響け!!

行きつけの飲み屋で人生の先輩から「それは過保護だ」と注意された

僕は家事が嫌いではない。ってか好きだ。理由も分かっている。

自分の好き勝手に出来るところだ。何かを考えながらでも、音楽を聴きながらでもいいし、疲れたら直ぐに小休憩。自分の都合に合わせて細切れにできる。やり方も自由だし、出来栄えだって自由だ。とにかく『自由』が心地いい。仕事のストレス発散になる。仕事ではこんなに自分勝手に物事が進まないしね。

 

家事とは炊事洗濯だけじゃない。お風呂の排水溝のゴミを取らないと流れなくて溢れてくるし、洗濯機の中のゴミ取りネットを掃除しないと服に微細な綿ごみみたいなのが付着して大変なことになる。ちょっとほっとくと色んな所に綿ごみとか積もっているし。でも『自由』なので、気づいたときにやれば良し!

 

妻はあまり家事が得意ではなかったので、僕には丁度よかった。好き勝手にやらせてくれる。出来栄えに苦情も来ない。そんな妻はもういないのだが・・・・

 

離婚したとき自分に誓った事があった。子供に家事はやらせない。そんなことより『勉強』や『部活』や『遊び』など、学生を謳歌してほしかった。まぁ言うなれば『他の家庭と同じ』にしたかった訳だ。母親がいない事以外は全て他の家庭と同じにするということだ。

 

 

あんたそれ、過保護だろ!

もう年の暮れで、今年は何回飲みにこれるかなぁなんて思いながら、行きつけの飲み屋でチビリとお酒を飲みながら、顔なじみのお客たちと『離婚自慢』をしてたら、いきなり言われた。

「子供って何歳よ?」「え?高校生と専門学校生?」「その歳で家の事何もやらないの?」「あんたが死んだら、どうなるの?」「それで自立できるの?」

もう、被弾しまくり・・・

あれ?僕、なんか勘違いとかしてました?

まぁ、たしかに娘は高校生なのに、洗濯一つできない。下着すら自分で干さない・・・娘の下着を干している僕も、何も思わない・・・・

あれ?まさか異常事態?

 

 

そこからですね。徐々に家事の移行を始めたの。

まずは洗濯関係。ハンガーから外したら、その後は任せる。これが一番最初。次に洗濯機の使い方レクチャー。僕の都合に合わせてタイマーセットできるように。そして翌日自分が必要な物は、自分で洗って干す。

水道料金とか効率を考えると無駄が多くなりますが、いかんせん『自立』ですよ。仕事と同じで経験が何よりも物をいう。

 

そんなこんなで、今は夜ご飯まで移行できるようになりました。本人たちの意向も組んでの事です。僕の帰りが遅いと待っているのが大変だから。

1か月分の予算を一気に渡して、献立の全てを子供たち二人に任せます。息子はもう就職したので、部活帰りの娘と時間が合わない。共同作業だった夜ご飯作りも、場合によっては息子一人で作ったり。その逆もあったり。

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今まで家事の後にマラソントレーニングをしていた僕ですが、帰宅後は直ぐに走りに行けるようになりました。

 

気になって他の家庭はどうなのか、子供の同級生の親に聞いてみました。「やらせてるよ」とのお答え・・・・あら、そうなのね・・・

だたし、夜ご飯はやらせてないそうです。まぁそれでも、一人暮らしに憧れる息子の訓練だと思えばいいのではないでしょうか。

 

妻は料理上手で、「店かよ!!」って思う事がしばしば。僕がご飯を作るようになってから、さすがに子供たちの食欲が落ちました(涙)でも今は自分たちで好きな物を作って食べれるので、食事の量が目に見えて増えました。

おい!そんなに俺の飯はまずかったのか!!

今までは僕から嫌々食べさせられていた、『嫌いな物』も、「栄養のバランス考えないと」とか言っちゃって、魚料理もたまにですが食べています。野菜はサラダが多いですね。簡単ですもの(笑)

 

子育ては難しいです。正解とか無いだろうし。まして僕みたいに母親がいない状態だとね。しかし幸いに僕と子供たちは『仲良し』です。子供たちに感謝。

 

 

僕にとっては、行きつけの飲み屋も人生勉強の良い場所なのです。

 

 

少しでも誰かの心に響けたら!!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。