新型セレナC27型ユーザーになり、一年あまりが経過しました。
どうやら2019年にC27型がマイナーチェンジして発売されるらしいので、ご購入を検討されている方は、是非この記事を参考にしてください。さらには、この記事のメインである『プロパイロット1.0』が軽自動車にも搭載され始めるようです。日産の自動運転の実力やいかに!
現在、日本の道路で走行を認められている自動車の自動運転レベルは2であり、あくまでも運転手の補助システムであることを、ご理解の上、読み進めてください。
『プロパイロット』がどうしても気になり、やっちゃえ日産!とばかりに、勢いでセレナを新車購入しました。
僕にとっては高額な買い物になるので、事前に色々とググったことは、言うまでもありません。
ここでは『プロパイロット』にのみ焦点を当てて、「実際どうなのよ?」という疑問に、一般ユーザーの立場から感想を綴ってみようと思います。
まずは「プロパイロット」の概要
日産の開発した「プロパイロット」は、高速道路の単一車線で、渋滞走行と長時間一定の状態で走行する場合、アクセル、ブレーキ、ステアリングの全てを自動制御し、運転者の負担軽減を狙った技術です。
主な機能ですが、「スピード維持」、「追従・停止・停止保持」、「ステアリング制御」です。
ハンドルに付属したスイッチで、簡単に起動させることができます。
一般道路での使用は可能か?
高速道路での単一車線と日産の記載はありますが、一般道でも機能します。ただし、ステアリング制御は白線がしっかりと見えないと自動的に解除されます。クルーズコントロール(スピード維持・停止・停止保持)の機能は、しっかりと働いてくれます。信号が多く、発進・停止が繰り返される場合や、渋滞時には、とても便利です。停止後の発信は、ボタン一つで行う事ができます。アクセルを踏んでも可能です。
一般道路での評価
先に述べたように、一般道でも起動します。
ステアリング制御ですが、白線が見えづらいと勝手に解除になります。そして見えるとまた復活します。やかましいので、僕は解除しています。そもそも一般道では交差点で白線が切れますからね。
ですので一般道では、クルーズコントロールのみの使用です。しかし、これにもコツというか、システムの理解が必要です。
あくまでも、走行中の前方の車に追従する機能です。
前方の停車中の車には反応しませんので、お間違えなく!ぶつかりますよ!
前方の車がブレーキを踏み始めると、車間距離を守りながら、こちらもブレーキングしてくれるのですが、正直言って不安定です。
減速するタイミングも、強さもまちまち。
特に注意が必要なことがあります。それは前方の車の色です。この写真のように、道路と似たような色の車が前方を走っている場合、モニターで認識しているように表示されますが、実際は正確に認識されておらず、前方の車の減速に反応しなかったりします。
単眼カメラでのみ、状況判断しているからこそのデメリットだと思います。
人間は、周囲の状況を判断しながら、前方の車がブレーキングする前から速度を落としたりしますが、そのような気配りもありません。
プロパイロット任せには、絶対に出来ないことをお伝えしておきます!
※そももそ完全自動運転ではないので、当たり前の事ですが!
一般道での使用頻度ですが、僕は結構使っています。
長距離移動では、欠かせません!楽ですよ!!
満足度:65点
※ブレーキングの安定性が良くない事、及びステアリング機能が役にたたないので
高速道路での評価
車を購入した時から、楽しみで仕方なかった高速道路での運転!
東北自動車道から首都高を経由して、ディズニーランドに行きました。
普段、プロパイロットを一般道で使用している状態に、今度はしっかりステアリングの介入もしてもらえるように、すべての機能を解放したプロパイロットでの走行です。
東北自動車道に入る前に、秋田自動車道を走行することになるのですが、ここで気になる部分がありました。
秋田自動車道は、基本的に片側一車線しかありません・・・・
中央分離帯が、バーのような物が連立している場合、それを認識しているのかいないのか、その物体に近づきすぎるのです。
ぶつかりそうで、怖くてステアリング介入を一旦解除しました・・・
まぁ、秋田道は自動車専用道路とあまり変わらず、道幅も狭いし、カーブも急です。
一般道よりスピードも出ていますし、ステアリングの性能を超えていたのかもしれません。
そしていよいよ東北道へ。
さすがの本線!白線もしっかり見えますし、道幅も広いし、片側2車線は最低でもあるし、お金払って走る道路だなぁ!て、安心しました。
さて、プロパイロットの状態ですが・・・・・・・・
最高です!!
速度を設定し、あとはハンドルに軽く触っているだけ。
本当にそれだけだんです。
思わず読書でも始めちゃいそうなぐらい、安定しています。
※読書とかダメですよ!!ちゃんと前を見てください!!
高速道路でプロパイロットを使用すると、前方や周囲を確認する作業を人間が行い、急な出来事に対応するように気遣いさえしていれば、そのままどこまででも連れて行ってくれます♪
ここでもシステムの理解が必要ですが、急な割込みや前方の車の急ブレーキには反応してくれませんので、しっかり監視してください。
そして、曲がりがきついカーブがあると、ステアリングで補助しきれない場合もあるので、その時は自分でハンドル操作に参加してください。
高速道路での使用頻度は、基本的に100%でした。
ジャンクションとかは抜きにしてです。
満足度:90点
※高速道路程度のカーブなら、全てを任せたいが、無理なところもあるので
夜間や雨天での走行
夜間ですが、ヘッドライトの明かりで十分に対応してくれます。一般道はもちろん高速道路の夜間走行でも問題ありません。
雨天での走行ですが、『プロパイロット』は単眼カメラのみで周囲からのデータを収集し判断しています。そのカメラはフロントガラスについているバックミラーの付け根に付いています。激しい雨で前方の視界が不明瞭になると、警告音と画面表示でシステムは解除になります。補足として前方からの直射日光で視界不明瞭になった際にも、システムが中断されます。
クルーズコントロールが楽すぎる!
昔のクルコンと違い、現在のクルコンは、かなり楽です。セレナにして1年以上経過しましたが、一般道で使ていても、本当にありがたい機能だと感謝しているぐらいです。
しっかりと前方の車を注視して、さらにモニターで車が前方車を認識してることを確認さえしていれば、ハンドル操作だけで運転が済んでしまう。普通に運転すると、前方の車に合わせて、アクセル調整やブレーキングなど、何かとせわしない。まぁそれが運転という行為なのでしょうが。しかし一旦現在のクルコンをつかってしまうと、もう今までの運転がストレスとしか感じなくなります。アクセルもブレーキも触らないですむのですから。
前述したとおりまだまだ完ぺきに任せることはできませんが、最新のプロパイロット2.0では、改善されていることを期待します!!
※クルーズコントロールのブレーキングの注意!!
クルコン作動時のブレーキングは、絶対に過信しないでください!
というのも、前方車が急ブレーキすると車自体では対応できません!この『前方車の急ブレーキ』の加減ですが、キーーっと音が鳴るような急ブレーキだけじゃなく、『強めのブレーキング』にも対応できないのです。これは僕の感覚ですが、一気に15キロ以上減速するような場面では、クルコンでは対応できず、かなり接近してしまい、緊急ブレーキが作動します。その時にはもう自分でブレーキを踏みこんでいないと危険です。
このように、予期せぬところで人間の注意力を必要とします。
坂道に注意!!
プロパイロット1.0で驚いたことがありました。それが坂道です。普通の平坦な道路では設定速度で走ってくれます。前方の車が設定速度より遅ければ、適切な車間距離をとって遅くなります。前方の車が早ければ、設定速度を守り、離されていきます。しかし坂道で前方に車がいないと、重力に任せてどこまでも速度が上がっていくのです。設定速度をどんどん超過していきます。ブレーキングしてくれないのです。前方に車がいる場合のみ、設定速度を守り追従してくれるのです。是非知っておいてほしい注意点です。
総合評価
他のメーカーの自動運転がどうなっているのか、乗ったことが無いので比べようがありませんが、とりあえず現行のプロパイロットは、運転支援の枠からは出ていません。
僕の期待を超えてはくれてませんでした。
しかし、僕は大満足です!特に高速道路!
実は僕は運転が嫌いです。でもプロパイロットのおかげで、ロングドライブが苦痛ではなくなりました。もうプロパイロット無しの車には乗りたくありません。とにかく便利で楽です。
これからは、どんどん自動運転化が進んでいくと思います。
次に車を選ぶ時、多少無理をしてでも、僕は最新の自動運転システムを購入するでしょう!!
少しでも誰かの心に響けたら!!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。